歴史ある地層や自然が残る名所

今回は大分の「網代島（あじろじま）」をご紹介します。
ここは面積200ヘクタール、周囲約400から500メートルとなる小さな島。恐竜が誕生したと言われる時代・三畳紀（さんじょうき）の地層を実際に見ることができるなど、歴史ある地層や自然が残り、数千万年に及ぶ地球の歴史を一気に見ることができる名所です。

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地球に降ってきた「宇宙塵」に隕石の痕跡までも

網代島は約70メートル離れた対岸の四浦半島とは干潮時に砂州で繋がる形になっていて、頂上には弁天を祀る祠もあり、砂州の近くに鳥居が存在します。
この島では過去に、約2億4000万年前の地球に降ってきたとされる「宇宙塵（うちゅうじん）」や、約2億1500万年前に地球に衝突した隕石の痕跡が発見されており、地球、ひいては宇宙の歴史を物語る島として有名です。

古来に現れた大地の源が今もそこに

網代島で見られるチャートは約2億5000万年前～2億年前にできたもの。ここが前述の三畳紀になり、地球の歴史上最も大きな生物大量絶滅があった直後の時代です。
干潮時にだけ現れる「砂の道」を渡っていくと、周りの岩石が黒色、緑色、紫色から赤色へと変化しています。これは酸素が少ない環境によって生き物の多くが絶滅してしまった頃から環境が回復する頃までの地球の歴史を記録しているものと伝えられています。

潮時表をぜひチェックして海を渡ろう

潮がひいた時には50メートルほどの距離が陸続きになり、歩いて渡れます。訪れる際はホームページの潮時表をチェックするとスムーズに渡ることができます。
大切な自然や宇宙の痕跡が、時を超え確かに宿る網代島。貴重な資源保護のため、くれぐれも地層の岩石採掘や、落ちている岩石のお持ち帰りはご遠慮をお願いします。

「網代島」基本情報

住所 大分県津久見市大字網代
電話番号 0972-82-9521
ホームページ https://tsukumiryoku.com/pages/164/

交通アクセス

※以下のリンクをご参照ください

交通アクセス｜網代島