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こんにちは、ハラールメディアジャパン株式会社の和田です。
前回の「ブルネイってどこですか? 知らないようで近い国」(https://goo.gl/AKCdpj)というメルマガに続いて、今回が二回目のメルマガ執筆になります。
さて、先日、私はMIFB(Malaysia International Food and Beverage Fair)に出展するため、マレーシアに行ってきました。
首都クアラルンプールにあるショッピングセンターのレストラン街を歩いていると「HALAL」「素食」「NO MSG」「Gluten Free」などの食に関連する表記をよく見かけました。日本ではなかなか見ることはない表記ばかりです。
今回、ご紹介するのはこれらに見られる「マレーシアにおけるフードダイバーシティ(食の多様性)」です。
マレーシアにおけるフードダイバーシティ
フードダイバーシティ(食の多様性)とは、慣習や健康志向、宗教的実践から摂取する食べ物のバリエーションが多様化してきていることを指す場合が多く、私たちが日頃発信している「ハラール」もフードダイバーシティに含まれます。
では、なぜ、マレーシアではショッピングモールのレストラン街さえ、「フードダイバーシティ」に対応しているのでしょうか?
まず、マレーシアは、マレー系が約67%、中華系が約25%、インド系が約7%を占める多民族国家で、その上で2016年のマレーシアを訪れる観光客数は2680万人にも上り、いわゆる多文化共生の環境が醸成されていることが前提としてあります。
その中でも、食の多様性に起因する理由は主な以下の3点が大きく関係しているようです。
1 ハラール
マレーシアのムスリム人口は全体の約7割の2000万人前後といわれており、国教もイスラム教ですので「ハラールが前提」になっています。
また、クレセントレーティング社のランキングによるとマレーシアはムスリムフレンドリーランキングの1位であり、中東を含めたイスラム圏から人が集まるハブとなっています。?同ランキングの構成要素である「Dining options & assurance score(ハラールにどのくらい対応しているか)」のマレーシアの得点は90。一方、日本は45となっています。
2 ベジリアン(素食)
ベジタリアンはインドや台湾、オーストラリアや欧米に多くいるといわれています。それらの国からの観光客が利用するのはもちろん、マレーシアでは、地元の中華系の人々に多く利用されているようです。
*台湾では、「オリエンタル・ベジタリアン」が一般的で、動物性食材の他に五葷の野菜類(ネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウ、アサツキの5つ)も避けます。
3 ノンMSGなどの化学調味料不使用
近年、マレーシアでは糖尿病などの生活習慣病による患者が増加しており、健康への意識が向上して来ています。 また、以下のグラフからも読み取れるように過重・肥満の割合が多く、生活習慣病の予備軍の層が多く存在しています。
ヘルスツーリズムやエコツーリズムが注目を浴び始めているのは、健康意識の感度が高くなっている表れかもしれません。
日本におけるフードダイバーシティ事例
日本において、フードダイバーシティに対応している店舗は現在時点ではまだ少数です。その中でご紹介するのは「サムライラーメン」です。
サムライラーメンは、ハラール認証は取得していませんが、動物性成分不使用、アルコール不使用、ですのでムスリムの方々にも人気の商品です。 もちろん、ベジタリアン・ビーガンにも評判を得ています。
主に、お土産として売られていますが、レストランや宿泊施設でも提供されています。6月にはマレーシアにも店舗をオープンしています。
https://www.halalmedia.jp/ja/archives/25603/samurai-ramen-umami-will-finally-open-malaysia/
こちらの「VEGANIC TO GO」という六本木のカフェでは、動物性由来、アルコールを使っていないハラールのベジタリアン&ヴィーガンメニューが食べられます。ハラール対応のみならず、ヒンドゥー教徒やユダヤ教徒、仏教徒にも対応したメニューを提供しています。 https://www.halalgourmet.jp/ja/restaurant/561079
まだまだ、日本ではフードダイバーシティに対応した飲食店は少ないですが、
2016年は2400万人の訪日観光客を迎えています。
来たる2019年にはラグビーW杯があります。2015年にロンドンで実施されたラグビーW杯は2012年のロンドンオリンピックに経済効果で上回ったといわれています。
さらに、2020年の東京オリンピックでは200を超える国から選手や観客を迎えることになり、これまでより数多くのムスリムやベジタリアン、ビーガンなど食の選択肢を必要とする訪日客が増えます。
このような環境で「今」が、フードダイバーシティを考え、取り組むことができるタイミングなのかもしれません。
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【筆者紹介】
ハラールメディアジャパン株式会社
海外戦略部 東南アジア担当 和田海二
学生時代にブルネイに留学した時に、イスラム教と出会う。2016年にハラールメディアジャパンにインターンとしてジョインし、2017年4月に新卒第一号となる。現在は、留学時に習得したマレー語を駆使し、マレーシア、インドネシアを中心とした東南アジアでのネットワークを構築する。
【今後のイベント】
https://www.halalmedia.jp/ja/events/
■9月20日 「ムスリム観光客対応セミナー」できる一歩から始めるムスリムおもてなし(第8回ムスリム観光客の気分でまわる浅草ツアー)
https://goo.gl/Sd91Zv
■9月23日 ムスリムフレンドリー対応サミット in 関西エリア
https://goo.gl/f2m9VZ
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https://www.halalmedia.jp/ja/event/takasaki-halal-bbq-ryomo/
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リードエグジビションジャパン、JETRO、農林水産省の三者のネットワークを駆使した海外バイヤーおよび日本の輸出商へ売り込むための商談会です。
http://www.jpfood.jp
「全国の実例を集めた講演」における講師派遣の依頼はこちらまで。
information@halalmedia.jp
https://www.halalmedia.jp/ja/request-for-seminar-and-lecture/
長文をご覧いただき、誠にありがとうございました。
また、こういう情報が知りたい、こういうデータがほしいというご要望を是非頂きたく思います。
是非本メールをご活用いただき、皆様のムスリム対応においてお役立ちできれば幸いです。
引き続きハラールメディアジャパン株式会社をご愛顧頂けます様、何卒宜しくお願い致します。
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メルマガ発行者:
ハラールメディアジャパン株式会社
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