自慢したい鹿児島のテーマパーク「唐船峡そうめん流し」
5月になって暑い日が増えてきました。「鹿児島市って意外と街だな…もっと地方感を楽しみたい」と思ったら県庁所在地を離れ鹿児島の奥深く、さまざまな土地を探ってみましょう。今回は、湧き水豊富な「指宿市営唐船峡そうめん流し」に向かいます。
指宿市営唐船峡そうめん流し
鹿児島市から国道226号を南へ車で約1時間30分。喜入町、生見小学校手前の交差点を右折し、県道28号線を池田湖の周囲を沿うように進むと「指宿市営唐船峡そうめん流し」に到着です。
回る、唐船峡そうめん流し
唐船峡では、丸いドーナツ型の水路をそうめんがぐるぐる回る「そうめん流し器」がそれぞれのテーブルにセットされています。そうめんの回る様子を全員が囲むように座って、そうめんを味わいます。
注文
数種類の定食、一品料理の数々と、唐船峡のメニューは豊富です。ただし、ほとんどのお客さんは品数の多い定食を頼んだほうが得なので、いずれかの定食を注文します。定食だけでは物足りない、気に入った料理を追加で食べたいときなどに、さらに一品ずつ頼むのが賢い方法かもしれません。
メニュー
例えばA定食の場合、「そうめん、マス塩焼き、鯉こく、鯉あらい、おにぎり2個」のセットで税込み1650円。これを単品で注文すると、そうめん570円、マス塩焼き460円、鯉こく190円、鯉あらい490円、おにぎり3個280円(おにぎり単品での注文は3個)で合計1990円なので、340円お得ということになります。
そうめん流し器
指宿のそうめん流しを観光スポットにまで押し上げた功労者は、他ならぬ「そうめん流し器」でしょう。そうめん流し器は、昭和36年に鹿児島市鍛冶屋町の「有限会社鶴丸機工商会」の先代社長が最初に開発したものとされます。当時の開聞町の助役、井上氏の部下だった新村氏が鶴丸機工商会を訪れ、竹にかわるそうめん流し器の開発を相談したことが始まりでした。現在では、鶴丸機工商会のそうめん流し器が全国シェアの80%を占めています。
左利き用
現在のそうめん流し器は、右利きの人を想定して設計されているため、水流が一定方向のままだと左利きの人はすくいにくくなってしまいます。市営唐船峡そうめん流しでは、利き手にかかわらず同じテーブルで食事できるそうめん流し器を導入しています。水槽の上部は時計回り、下部は反時計回りに水が流れ、左利きの人も同じテーブルでそうめん流しをいただける仕組みになっています。
集客
市営唐船峡の来客ピークは夏です。特に、帰省客の集まる「お盆」は来客が殺到するとのこと。91台のテーブルを用意し500人を収容する店でも、順番待ちの行列ができるほど。そこでシーズンオフも狙い目。市営唐船峡は年中無休で冬でも営業していますから、冬は屋内でにゅうめんなども楽しめます。
店名 | 指宿市営唐船峡そうめん流し |
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住所 | 〒891-0603 指宿市開聞十町5967 |
電話番号 | 0993-32-2143 |
FAX番号 | 0993-32-3364 |
営業時間 | 4/1~4/26 10:00~17:00 4/27~5/6 10:00~19:00 5/7~7/19 10:00~17:00 7/20~8/31 10:00~19:30 9/1~9/30 10:00~17:00 10/1~12/31 10:00~15:00 1/1~1/3 10:00~17:00 1/4~3/31 10:00~15:00 季節によってラストオーダー時間が毎年変わります詳しくはお問い合わせください |
定休日 | 年中無休 |
ウェブサイト | http://www.ibusuki.or.jp/eat/somen/ibusukicity/ |
長寿庵 開聞唐船峡店
市営唐船峡の隣には「長寿庵 開聞唐船峡店」があります。長寿庵は鹿児島では有名な日本料理のお店です。
メニュー
長寿庵も、定食に単品とメニューが充実しています。定食の内容は、そうめん、マス塩焼き、鯉こく、鯉あらい、おにぎりなど。市営とほぼ同じです。ただし、長寿庵の定食は、特上、上、梅と3種類あり、市営とほぼ同じ内容の定食を「長寿定食」と呼び、特上(税込1,650円)に分類されます。特上から鯉あらいを抜いたものが「上」(税込1,340円)で、鱒寿司、せいろ、いなりからご飯物を選ぶのが「梅」です。
最後に
唐船峡はその名の通り、そうめんで有名です。その他にも、新鮮な鯉のあらいを目当てに来店する人もいます。川魚は泥臭いと敬遠されがちですが、新鮮な淡水で砂を吐かせ、餌にも注意すればあっさりした上質の白身魚に変身します。鯉は注文を受けてから料理人がさばくので出来上がるまで時間がかかるかもしれませんが、最高の状態で出してもらえるのだから、少しくらいは待ちましょう。ダシの効いたそうめんを、あっさりな鯉料理と一緒に食べて涼んでください。