日本全国の飲食店・宿泊施設向けセミナー

2024年2月27日(火)、国土交通省観光庁が主催で「多様な食習慣等を有するインバウンドの受入対応促進セミナー」が、AP大阪茶屋町とオンラインにて開催され、日本全国の飲食店、宿泊施設関係者が約200名参加しました。
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プログラム

「ベジタリアン・ヴィーガン及びムスリムの受入環境整備について」
講師:フードダイバーシティ 株式会社 代表取締役 守護 彰浩

質疑応答

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当日の様子

無理なくできる対応方法

弊社代表守護からは世界のフードダイバーシティ市場や、それぞれの言葉の定義、日本に来る旅行者のニーズ、具体的に使用できる食材や調味料の選び方、さらに違いよりも共通点を見て考える必要性が語られました。

ヴィーガンやハラールなどの分野は「難しそう」と思われがちな分野で、ハラールメニュー、ヴィーガンメニューといった形でそれぞれの専用メニューを作るとオペレーションも含めて調理場に大きく負担がかかりますが、共通点を整理して「みんなが食べられるもの」を一般メニュー化しておくことがその解決策になる旨が説明されました。

さらに、これまで日本全国の調理場が取り組んでこなかった根本的な理由も解説し、日本全体として解決の方向性をしっかりとつけていくことが重要と補足されました。

このように見ると、シェフの負担が大きい

共通点を見る考え方

ペペロンチーノはベーコンをキノコに変更するだけで多くが食べられるようになる

シェフの不安を解決

参加者からは「現場でいろんな食のルールは言われても、調理場との交渉で断られるケースが多かったが、今日の情報をしっかりと伝えたら解決できそう。」「これまでもずっと逃げてきた分野ですが、本格的に取り組まないといけないと改めて感じました。」「無理難題を押し付けられるセミナーかと思っていたら、真逆だった。早速取り組んでみたい」などの声が上がりました。

今後も国土交通省観光庁としては、食の多様化に関する事業を推進していく予定とのことです。