求められる世界標準での対応
食の多様化を支援するフードダイバーシティ株式会社の横山です。
英語表記は増えてきましたが、日本のレストランのメニューには、まだハラールやベジタリアンなどのオプション表記は不足しています。
コロナ禍前と比較して急増した欧米豪からの訪日客にとって、選択肢が限られていることは、引き続き課題になっています。健康意識と環境意識が高い彼らにとって、より多くのレストランが対応し、多様性を尊重するメニューを提供したいものです。
そこで、いくつか米国の実例をご紹介します。
こちらはロサンゼルスのレストラン。メニューにアイコンを使用してわかりやすく表示しており、特にグルテンフリー(GF)のオプションが多く提供されています。
サンタモニカのレストランは、大半のメニューがベジタリアン対応可能としています。同じメニューでベジとノンベジを食べ比べるのも楽しいかもしれません。
デンバーのカフェレストランでは、ベジタリアン向けの「VEGGIE BURGER」をメニューにし、肉を控える人たちにとって美味しい選択肢です。さらに、同じくデンバーのラーメンレストランでは、「YASAIラーメン」でベジタリアン対応しています。
こちらは番外編、デンバーのレストランです。サステナビリティに対する対応を謳っています。その一環として、米国によく見られる「NO MSG(うま味調味料不使用)」と表記し、健康志向の食事選択をサポートしています。
このように、米国のアメリカのレストランは、多様性とヘルシーな食事オプションの提供に力を入れていることがわかります。
著者
横山 真也
フードダイバーシティ株式会社 共同創業者
キャリアダイバーシティ株式会社 共同創業者
ヨコヤマ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役
日本と海外での複数の起業が評価され、16年シンガポールマレー商工会議所から起業家賞を受賞(日本人初)
NNA ASIA経済ニュースコラムニスト
著書に「おいしいダイバーシティ~美食ニッポンを開国せよ~」(ころから株式会社)
ビジネス・ブレークスルー大学経営学部および東洋大学国際学部 非常勤講師