老舗味噌煮込みうどん屋が見る次の100年とは?

2022年2月18日に「名古屋の老舗煮込みうどん店の食のダイバーシティ戦略 ~創業98年老舗5代目の挑戦~」と題したセミナーが東京ビッグサイトで開催され、有限会社山本屋の青木氏と当社代表である守護が登壇し、飲食店及び宿泊施設関係者が約20名参加しました。
※本セミナーは新型コロナウイルス感染症対策を厳重に行って開催されています

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プログラム

「名古屋の老舗煮込みうどん店の食のダイバーシティ戦略 ~創業98年老舗5代目の挑戦~」(40分)
講師:有限会社山本屋 専務取締役 青木 裕典氏
聞き手:フードダイバーシティ 株式会社 代表取締役 守護 彰浩氏

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当日の様子(向かって左が青木氏)

守るべき伝統と、未来のための進化

本セミナーの講師は名古屋の老舗味噌煮込みうどん屋「大久手山本屋」5代目にあたる青木専務。青木氏からは「味噌煮込みうどんで”みんな”を幸せにしたい」をテーマに下記内容が語られました。

・日本人の数が減っているのに飲食店は多いまま、さらにどのお店も美味しいので差別化が必要
・少しの工夫でハラールやヴィーガン対応はできる
・どこまで対応しているかのポリシーが重要になる
・効率的なオペレーションの作り方が重要になる
・始める前の不安ごとは、ほぼ全て杞憂に終わった
・Googleレビューの評価が上がった(日本人からの5点はとても難しい)
・「ヴィーガン味噌煮込みうどん」→「きのこ香る味噌煮込みうどん」にすることで一般日本人に新しい味として提供できた
・ユダヤ教のコーシャについてはヴィーガンで十分に対応ができる

この中でも最も印象的だったのは、創業98年の老舗ということもあり「変化」については、当初社内で反対の声も正直少なくなかったとのことでしたが、実際に対応してそのお客様の笑顔が見られるにつれて、反対の声がなくなっていたとのこと。

セミナー後は質問も多く飛び交い、40分のセミナーは熱気を帯びたまま終了し、参加者からは「いろいろ不安を考える前に、シンプルにお客様の笑顔のためにやってみようという気持ちになった」という声も上がりました。