シカゴ発のフードテック企業「AquaCultured Foods」は「Fish-Free Calamari(フィッシュフリーのイカ)」を発売し、味、食感、栄養価の観点から高い評価を受けています。同社は微生物発酵の力を利用して、マイコプロテイン(真菌由来の代替タンパク質)から本物そっくりのイカを開発。

AquaCulturedFoods HPより

「見た目もイカそのものですが、噛むとイカの少し歯ごたえのある食感を感じる(シェフ ジョニー・カリノ氏)」

AquaCulturedFoods HPより

リリースによると、同社は2022年後半に向けて「エビ・ホタテ・マグロ・白身魚のフィレ等」新商品の発売に向けて研究開発を進めているとのこと。今後の展開が楽しみです。

代替シーフード市場

SEASPIRACY HPより

2020年に発表されたドキュメンタリー映画「SEASPIRACY」の影響で、多くの企業が代替シーフード市場に目を向けるようになりました。リサーチ会社 Fact.MRによると、世界の代替シーフード市場は年平均成長率(2021年〜2031年)が128%、市場規模(2031年)は13億ドルに到達すると言われています。

日本においては、定着に時間がかかることが予想されていますが、ネクストミーツ(株)やあづまフーズ(株)が代替シーフード市場への参入を発表しており、イオン等の大手スーパーチェーンでも販売が始まっています。引き続き今後の動向を追いかけます。

関連情報

・ネクストミーツ初となる100%植物性の代替シーフード「NEXTツナ」が販売開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000062184.html

・まるで魚シリーズ 発売開始のお知らせ
https://www.azumafoods.co.jp/2021/2622/

【参考記事】
THESE FISH-FREE CALAMARI FRIES MIMIC SEAFOOD THROUGH THE POWER OF FERMENTATION

著者

山崎寛斗(やまざき・ひろと)
プラントベースジャパン株式会社 代表取締役
「プラントベースで日本と世界を繋ぐ」をテーマに事業を展開。 海外のプラントベース企業の日本誘致や訪日ベジタリアン向けメディアなどの事業を手掛ける。 著:東京食素!美味蔬食餐廳47選、關西食素!美味蔬食餐廳55選、東京および関西のベジタリアンガイドブックを台湾で販売中。
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