国際観光都市京都のハラールラーメン
日本食と聞いて、どのようなものを想像しますか? すし、天ぷら、すき焼き…たしかに、日本食ですね。ですが、これらは日本食としても比較的ぜいたくな部類のものといえます。
日本人でも、すし、天ぷら、すき焼きを、それほど頻繁には食べているわけではありません。では、日本人が本当に、普段よく食べているものとは何なのでしょう?
普段食べる日本食
一つには「ラーメン」が挙げられるでしょう。日本でラーメン文化の進んだ土地を挙げるなら、福岡、札幌、東京などの名前が挙がります。醤油ラーメン文化の進んだ東京をはじめとして、関東はラーメン文化の深い土地です。
対して関西に目を向けると、特筆すべきラーメン文化は「従来は」あまり深くなかったのかもしれません。関西で考えてみると、ラーメンよりうどんの方が、深い文化を感じます。そのような関西にあって、ハラールラーメンの人気店が京都にあります。それぞれ、ご紹介しますね。
あやむや烏丸店
あやむやは、ハラール認証取得ラーメン店の4号店。場所は四条烏丸、阪急烏丸駅のそばにあります。基本の鶏そばしょうゆは、太目の麺にあっさりしたスープがよく絡みます。魚介の香りがコクを生み、玉ねぎとネギのミジン切りが香草として風味を増してくれます。濃厚鶏塩ラーメンはつるっとした麺が特徴です。あっさり目のスープは最後まで美味しくいただけます。化学調味料不使用でもしっかりした旨味です。
ハラール麺亭 成田屋 祇園店
ハラール麺亭成田屋祇園店は、100%ハラールのラーメン店。マレーシアの1号店は、JAKIM認証取得店です。「まぜそば」をはじめとした様々な種類のオリジナルラーメンが、全てを自社工場、自店製造・調理で提供されます。
京都産の野菜、ハラール国産牛を使用したハラール牛丼、全国からあげグランプリ4年連続金賞受賞の「京都からあげ梅しん」監修ハラール鶏のからあげなど、細部までこだわりの見えるメニューを楽しめるお店です。
Halal麺亭成田屋@京都祇園
油そばが売りの店で醤油ラーメンを頂いてしまった
スープ温度はやや低めでコクも控えめ
醤油も京都らしくか超薄い
平打麺は柔茹でされてる
トッピングは野菜中心
薄口好きな方にはいいのかもしれません?! pic.twitter.com/3pzlTQuV45— 煽 (@aoao1212a) 2016年1月23日
ラーメンファクトリー京都
世界でひとつしかない、自分だけオリジナルラーメンを作るラーメン店です。麺も小麦粉から練ります。チャーシュー、スープも自分で作り、出来上がったラーメンを自分で食べます。ベジタリアン、ムスリム、小麦アレルギーのある方にも安心のラーメンです。
京都の美味しいハラールレストラン
京都は京料理の街であり、関西の一地方として庶民派グルメも親しまれる街です。京都の本格的な日本料理店をご紹介します。
本家たん熊 本店
昭和3年、初代主人が割烹スタイルの店を創業したところから始まり、板前割烹の草分けとして多くの文化人に愛されてきました。「目利きと腕」が常に問われる緊張感を持って、手を加えすぎない素材の良さをストレートに出した料理を身上とします。三代目は時代のニーズに応え、初代の料理を再現しています。
四代目は学生時代に世界約70カ国を旅し、中東、アジア、アフリカのイスラム諸国でムスリムの方々からお世話になりました。その経験を踏まえ2014年から京都ハラール評議会でハラール認証を取得し、同年に日本ハラール評議会認定「ハラール調理師」。お店では本格的なハラールの京会席料理を楽しむことができます。メニューは1、2カ月ごとに更新します。2009年ミシュラン京都版発行からは、ミシュランの星を継続して獲得。5月から9月までは納涼床も楽しめます。四季折々の京料理の粋を鴨川のせせらぎと共にお楽しみください。
京料理の精神
京都の料理とは、旬の食材本来の味を生かし手際よく作るものです。盛り付けも含め、食材の色彩、季節感など、美しさにこだわります。
ラーメンは、日常的に親しまれる料理の一つです。そういった、庶民に親しまれる料理の中にこそ、京料理を含む日本料理の基本的な技術がこらされています。庶民の家庭料理にいたるまで、高い品質が守られている理由は、そんなところにもあるのかもしれません。