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「君の名は。」だけではない、飛騨古川の魅力
世界で有名になった日本のアニメ「君の名は。」は、みなさんの中でも知っている方は多いことでしょう。その劇中に登場する豊かな自然、奥ゆかしい風情、そして、情緒あふれる街並み。映画を見た方なら一度は「こんな場所に行ってみたい」と思ったかもしれません。その「君の名は。」のモデルの一つとなったのが、ここ飛騨古川です。
その場所は岐阜県飛騨市に位置する周囲を山に囲まれた地で、高山の奥座敷と称され、飛騨に残るもう一つの古い町並みとして知られてます。山々に囲まれたこの飛騨古川では、飛騨独自の料理や名物がたくさんあり、自然や街並みだけでなく、グルメも楽しめる観光地です。今回の記事では、その飛騨古川の魅力をご紹介します。
出発は名古屋からがおすすめ
名古屋から「JR特急ワイドビューひだ」に乗り、高山駅で「JR高山本線」に乗り換えをし、約2時間40分程で到着します。飛騨古川駅は標高が約500メートルほどの場所に位置しており、名古屋の都会から山を登った飛騨古川への旅路もとても豊かな街並み・自然の移り変わりが楽しめます。飛騨市公式観光サイト:https://www.hida-kankou.jp/access/info/nagoya/
また、飛騨古川駅には礼拝スペースも設置されており、帰りの際は余裕を持って駅に戻って礼拝をして、帰路に向かうことをお勧めします。
到着したら、まずは「飛騨古川駅」で一枚パシャリ
「君の名は」でも印象的な駅のシーン。このモデルとなっているのは、「飛騨古川駅」なのです。実際にこの風景を眺めていると、思わずアニメの世界に入り込んだ感覚になります。午前9時から午後6時半まで、1時間に1〜2本の電車が停車するので、その時間がシャッターチャンス!電車の停車時間もゆっくりですので、このタイミングを見逃すことなく写真を撮流ことができます。まずは、飛騨古川駅で最高の旅のスタートを切りましょう。
旅を街中散策をする前に「飛騨市観光案内所」でマップをゲット!
飛騨古川駅から約徒歩7分ほどにある「飛騨市観光案内所」に立ち寄りましょう。ここでは、英語ができるスタッフが常駐していますので観光に関するわからないことは全てここで解決できます。ここでは、マップを無料で配布しており、ヴィーガンやムスリムフレンドリーに対応しているレストランの紹介も行っています。そのほか、礼拝スペースの場所のご紹介も行っているのでぜひお立ち寄りください。参考記事「あの大ヒット映画『君の名は。』の舞台となった飛騨市に礼拝所ができました!」https://fooddiversity.today/article_20747.html
「福全寺そば」で旅路の空腹を満たそう!
ここ「福全寺そば」は、飛騨古川駅から南西に徒歩5分。落ち着いた空間で飛騨流葉産のそば粉を使用した本格手打ち蕎麦を提供しています。こちらの店主ご夫妻は、非常に明るく、ムスリムも含めた様々なお客様に美味しい料理を提供することを心掛け、2020年よりムスリムフレンドリーメニューの提供をはじめました。ムスリムフレンドリーメニューだけでなく、ヴィーガンメニューも用意してあるのでムスリムでも安心してお食事を楽しめます。予算は¥1,000から¥2,000くらいです。
ここでは、礼拝スペースも設置してあり、礼拝もすることができます。元々、マレーシアから来たお客様が礼拝をできずに困っていたのを見て、元々倉庫だったこのスペースを改装して礼拝室として貸し出しをしています。ウドゥで使用した水は、使用後、隣にある洗面台で流してください。関連記事「ムスリム向け礼拝室がある岐阜県飛騨市のお蕎麦屋さん」
https://fooddiversity.today/article_55263.html
瀬戸川と白壁土蔵街を散策
次は、飛騨古川の観光で外すことができないスポット「瀬戸川と白壁土蔵街」です。先程の福全寺そばから東に3分、飛騨古川駅から南側に5分歩いたところにあります。この瀬戸川は、かつては、地元の一般住民の飲料水、生活用水、農業用水として使われていたこともありますが、現在は主に防火用水や流雪溝としての役割をはたす地に根付いた用水になっています。その澄んだ水に悠々と泳ぐ鯉の姿は、飛騨に来る数多くの観光客を魅了してきました。 4月から11月にかけて1,000匹もの鯉が優雅に泳ぐ姿は、世界中で瞬く間に有名になり、今では飛騨古川の街並みの代名詞にまでなっています。冬の間は越冬のため、鯉は別の池に移されますが、その「鯉の引っ越し」は今では地元で風物詩となっています。夜もこの川沿いに明かりが灯され、非常に風情ある、静かな夜の瀬戸川を楽しむことができます。
参考記事:瀬戸川と白壁土蔵街
https://www.hida-kankou.jp/spot/1269/
あの組紐を「飛騨古川さくら物産館」で体験!
「君の名は」で登場する女の子・三葉が丸台を使って組紐を作るシーンは印象的で、日本でも映画の上映とともに組紐がブームになりました。ここ「飛騨古川さくら物産館」では、その組紐を実際に体験することができます。実際に先生の指導を受けながら組紐をし、できたブレスレットやストラップはお土産として持って帰ることができます。一見、難しく見える組紐も慣れてしまえば簡単で、あっという間に時間が過ぎてしまいます。 この組紐体験は、約30分間で1500円で体験できます。また、こちらでも礼拝をすることができますので、ご利用の場合、スタッフの方にお声がけください。
真宗寺と今宮橋
飛騨古川さくら物産館を出てすぐ、真宗寺と今宮橋が見えてきます。三寺まいりでお参りする三つの寺の一つ真宗寺の桜は飛騨古川の桜スポットです。ここでも綺麗な写真が撮れ、特に桜の時期にはライトアップがされるのでおすすめです。
蕪水亭
蕪水亭は明治3年に創業して以来、迎賓館として飛騨の食文化・おもてなしをお客様に提供してきました。地元の飛騨の食材をふんだんに使ったお料理は絶品で、普段は味わうことができない野菜の深みを感じることができます。
蕪水亭HP:https://busuitei.rwiths.net/r-withs/tfi0010a.do
朝は気多若宮神社でゆっくりお散歩
気多若宮神社は、飛騨古川駅から徒歩13分のところに位置しており、古川町の市街地を見下ろすことができます。古くから、地元の崇拝の場所となっています。ここ気多若宮神社も「君の名は」のモデルとなった地で写真を取るスポットとして知られており、観光客が訪れるようになっています。
お昼ご飯は「タスパ de シャングリ・ラ」でイタリアンを堪能
「タスパ de シャングリ・ラ」では、パスタを中心としたイタリアン料理を楽しむことができ、ムスリムフレンドリーメニューもあります。飛騨の野菜と新鮮な海鮮を使った飛騨の美味しさが詰まった料理は絶品です。旅の途中、FabCafe Hidaで一息
FabCafe Hidaは、100年以上の歴史を持つ古民家を改築したカフェ付きの宿です。3Dプリンターなどが揃えられており、飛騨の伝統技術を知恵を生かしたものづくりを推進するスペースとして2016年オープンしました。ゆったりとした空間でコーヒーで一服してみてはいかがですか?
お土産は味噌煎餅といちご大福で決まり!
「井之廣製菓舗」では、1908年に創業以来、今も変わらぬ製法で一枚一枚手作りでつくっています。無添加国産素材と自家製味噌を使った香ばしくも優しい甘味の煎餅は、飛騨のお土産としてとてもおすすめできます。
「御菓子処 田の下」では、モチモチの生地に包まれた大粒のいちごが特徴のいちご大福が地元の人気商品です。販売は12月から3月までの短期間限定ですのでご注意を!