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Written by Haruko Kogiso

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ハラル粉ミルクを探すとき、何を求めますか?もちろん、ハラル認証マークが商品についていれば、簡単に識別できます。しかし、日本では、ハラル認証マークがついている粉ミルクがひとつもないのが現状です。

そのため、缶に記載してあるすべての材料をひとつひとつ確認しなければいけなく、聞いたことのない材料や添加物に困惑してしまうこともしばしばあります。
次のステップとしては、製造者に動物性やアルコール由来の材料が商品に使用されているかどうか明確にしてもらうことです。しかし、宗教上の理由で材料のことを聞くと(今回は和光堂と明治などに話を聞きました)製造者は、自分たちの商品はハラルではないので、宗教上の制限があるお客様は使用できません、という答えが返ってきました。宗教上の理由で質問するとそれ以上の答えが得られないため、ここで道が閉ざされてしまいます。

そしてどうしても粉ミルクを買わなければならない場合、やはり材料を知り自分たちで判断したいものです。現状として、複数の日本の大手粉ミルク製造者から得られた答えは、ハラム由来の材料が使用されているかどうかは確認がとれない、ということでした。

動物性の材料としては、粉ミルクに書かれているタウリンは牛胆汁からできています。そして、一部のたんぱく質は豚由来です。2015年6月22日現在、日本で販売されている0から9ヶ月の赤ちゃん用のすべての粉ミルクはタウリンが含まれています。しかし、すべてのたんぱく質が豚由来というわけではないのです。

また、もうひとつの懸念点はヌクレオチドです(別名:アデノシン5’−トリリン酸、グアノシン5′-一りん酸二ナトリウム水和物、ウリジン5’-一りん酸二ナトリウム水和物、9-[5-O-(ジヒドロキシホスフィニル)-â-D-リボフラノシル]-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-6-オン等)。ヌクレオチドを製造するイースト菌の材料としてアルコールが使用されていることがあります。その他アメリカ、カナダ、イギリスの国では、製造者は該当材料が使用されているか否かを発表しました。

日本の0から9ヶ月の赤ちゃん用の粉ミルクはすべてハラム材料を含むと知り、私は7つ以上のオンラインハラルショップに、ハラル粉ミルクのことについて聞き、また、輸入は可能かどうか伺ってみました。ほとんどの店では取り扱いがありませんでした。その理由は乳製品の輸入税が高いから(25-35 %)でした。輸入後の粉ミルクの値段はあまりに高く、実際に買うことは合理的ではありません。わたしが見つけることができたハラル粉ミルクがたまに手に入る店はAl-Flahのオンラインショップだけでした。

http://www.al-flah.com/

ただし、あとでびっくりすることのないよう、購入する際、注文をする前に輸入税を確認することを推奨します。

最後に日本の製造者からのメッセージです。 日本の乳製品輸入税を鑑みると、ムスリムは国内産の粉ミルクを考慮することが多く、ハラル認証のものがあれば一番良いとのことでした。しかし、せめて材料の内容をすべて公開してほしいと思うのです。動物やアルコール由来の材料さえ入っていなければ良いのです。私は、英語と日本語で記載のあるそういった商品を、せめてひとつだけでも作ってほしいと強く提案します。そうすればムスリムにとっても他の消費者にとってもわかりやすくなります。一般の日本のお母さんですら、粉ミルクに含まれている豚由来の材料のことを話すと、とてもびっくりします。

最後に思ったことは、もし自分が授乳することもミルクを提供してくれる人も見つからなかったらどうすればいいのか、ということです。日本で最初の粉ミルクは1923年に製造されました。それ以前は、赤ちゃんは粉ミルクなしで成長していました。 同じような状況下でわたしたちのおばあさんならどうしたか聞くのは間違っていないはずです。たまに、粉ミルクがなかった時代にどうしていたのか分からない場合、必死な気持ちになります。しかし、ムスリムとして、わたしたちはどのような状況でもすべてを知っているバラカがあります。もしかしたらもっと自然で安全な解決法があるのかもしれません。