フードダイバーシティ株式会社の横山です。
今年もMIHASが開催されました。
MIHAS(Malaysia International Halal Showcase)は世界最大の国際ハラール展示会です。
今年16回目の開催となったイベントは、まだ公式に結果は発表されていませんが、
昨年(32カ国から778社の出展者、72カ国から21,000人の入場者)以上の規模になった模様です。
そうした中日本勢は、JETROクアラルンプール事務所のブースに日系と日本からの企業数社がまとまって出展していました。
今年の目玉は伊賀牛です。マレーシアの政府要人も立ち寄られていました。
個人的に??と思ったのは、JAKIM(マレーシアのハラール認証機関)が相互認証していない日本のハラールマークの商品が並んでいたことです。
私の理解ではMIHASの出展品は「JAKIM認証またはJAKIMの相互認証品に限られる」だったのですが、、。余計な詮索はやめておきます。
さて、毎年新たなハラール認証品に出会えるMIHASですが、ここでは二つご紹介したいと思います。
一つは、ハラール認証カーケア商品です。しかも全部で50品!!
これに認証は必要か?と思いつつも、ここまで徹底すれば逆に認めてしまいますね。
もう一つは、「インドネシア産和牛」です。
「インドネシアの和牛なんて初めて聞くんだが」と尋ねると、
「It’s a sort of WAGYU(和牛のようなものです)」という曖昧な回答でした、、。
私は2013年から毎年参加していますが、MIHASはこの間変化し続けてきたと感じています。
特に昨年、それまでの会場と事務局を担う会社が変更になってからは、ずいぶんと内容が変わりました。
・かつては食のみだったが、今では広範囲のカテゴリーをカバーしている
・海外出展者が減り、地元マレーシア企業の割合が高くなった
・併催される国際会議が充実してきている
といったところですが、ロビー活動は年々増しているように思います。
食に限らない様々な業界のプレイヤーが、各国の要人に対してMICEをプロモーションしているのです。
日本からMIHASへ出展する企業は減り続けていますが、
だからといって無視していると、熾烈なMICE誘致で劣勢になるのではないかと心配になりました。
「ハラールはじめ食の多様性対応はお任せ下さい!」と売り込んでいる日本の都市はありませんから。