栗原市の飲食店・宿泊施設向けセミナー

2025年10月27日(月)、一般社団法人くりはらツーリズムネットワークが主催で「ヴィーガン・ハラール等、多様な食文化対応セミナー&調理実習」この花さくや姫プラザにて開催され、栗原市内の飲食店、宿泊施設関係者が約20名参加しました。
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プログラム

「食の多様性対応で『新しいお客様』と『売上』を増やす実践セミナー(基礎編)」(70分)
講師:フードダイバーシティ 株式会社 代表取締役 守護 彰浩

「食の多様性対応で『新しいお客様』と『売上』を増やす実践セミナー(調理編)」(90分)
講師:フードダイバーシティ 株式会社 菅谷 照之

質疑応答

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当日の様子

基礎から学ぶフードダイバーシティ対応

弊社代表守護からは世界のフードダイバーシティ市場や、それぞれの言葉の定義、宮城県に来る旅行者のニーズ、具体的に使用できる食材や調味料の選び方、さらに違いよりも共通点を見て考える必要性が語られました。

ヴィーガンやハラールなどの分野は「難しそう」と思われがちな分野で、ハラールメニュー、ヴィーガンメニューといった形でそれぞれの専用メニューを作るとオペレーションも含めて大変になりますが、共通点を整理して「みんなが食べられるもの」を一般メニュー化しておくことで、調理現場のストレスや、ホールスタッフの対応が大幅に削減されることが説明されました。

基礎編の様子

違いを見ると大変になる

共通点を見る

ヴィーガンメニューは多くを網羅する

フードダイバーシティに対応したご当地料理を作る

続いて実践編として、以下のメニューを一緒に作るワークショップが行われました。

・地元野菜とキノコの揚げ餃子
・ライスがんもカツバーガー(てりやき)
・お好み焼き(納豆入り)
・椎茸カツカレー

調理を行う参加者

提供したメニューの食材・調味料

試食として提供されたメニュー

料理の解説を行う菅谷

試食を行う参加者

まず、講師のフードダイバーシティ株式会社菅谷が今回使用する食材や調味料について、そして調理工程について説明を行い、参加者はそれに沿って調理を進めていきました。菅谷から伝えたポイントは以下の通り。

・フードダイバーシティに対応する場合でも、食材、調味料はほとんどが地元スーパーで揃えることができる
・特別に仕入れるものを最小限にしていくと、全体的なコストを抑えることができる
・大豆ミートなどを無理に調理しようとすると、臭みのマスキングなどを考えないといけないが、身近にある食べ慣れた食材の中から使えるものを探していくことが重要(日本料理に深く根付く豆腐や豆腐加工品はかなり使える)
・ヴィーガン対応の際に足りない旨味を補う場合はイノシン酸を含む「mochotto」が有効的
・基本的な仕込みをヴィーガンでやっておき、そこから肉や魚を足していくオペレーションにすると多様な食に対応しやすい

今回事前に用意した食材・調味料

餃子の皮(酒精不使用のもの)
オタフク焼きそばソース(五葷フリー)
S&B ゴールデンカレー動物性原材料不使用
mochotto

料理完成後に参加者全員で食したあと、講師が質疑応答にも対応し、セミナーは終了となりました。

参加者からは「地元スーパーで揃う食材で対応可能という具体例が印象的だった。」「『違いより共通点を見る』という考え方が、オペレーション軽減につながるという説明が説得力があった。」「具体的に手を動かしてみて、食べてみることでより理解が深まった。動物性がなくても美味しい味は作れることが分かった。」などの声が上がりました。

今後も一般社団法人くりはらツーリズムネットワークとしては、食の多様化に関する事業を推進していく予定とのことです。