インバウンド集客の落とし穴:食の多様性に対応しただけでは外国人は来ない

コロナ明けの観光需要回復に伴い、ハラールやヴィーガン対応といった食の多様性(フードダイバーシティ)に取り組む飲食店や宿泊施設が日本国内でも急速に増えています。

「多様なメニューを開発した」「SNSでも発信した」「さあ、これで外国人観光客が増えるはずだ!」。そう期待したものの、実際はなかなか外国人が来ない、そんな声が各地から聞こえます。

その大きな原因の一つが、「日本語でしか情報発信していない」という点です。

外国人観光客に届かない日本語情報

当たり前ですが、日本語を話せる外国人観光客はごく一部です。ましてやスマホやPCで日本語で検索する外国人はほぼ存在しません。彼らは当然ながら、英語で検索します。

仮に日本語で書かれたハラール対応の記事が検索結果に出ても、読めないためスルーされます。「外国人向けに情報を発信しているつもりでも、実際は日本人にしか届いていない」という現実が、インバウンドが思ったほど伸びない要因となっています。

積極的に情報発信した店舗にムスリムが来やすい

英語発信がビジネス成功のカギ

では、どうすれば外国人に情報が届くのか?答えはシンプルで「英語での情報発信」です。

① 英語専用SNSアカウントを作成する

英語専用のInstagram、Facebook、TikTokなどを作ることで、外国人が英語で検索したときにヒットしやすくなります。

実際、日本語主体のSNSアカウントに英語を少し入れても検索アルゴリズム上は不利です。タイムライン上でも、英語を探している外国人からすると日本語がズラリと並んでいる時点でスキップされる可能性が高まります。

「SNSアカウントをこれ以上増やすのは大変…」と感じる企業様も多いと思います。その場合は、当社(フードダイバーシティ)で運用代行も可能ですので、お気軽にご相談ください。

② 公式ホームページに英語のハラール・ヴィーガン専用ページを設置する

SNSだけでなく、自社の公式サイトに英語で多様性対応の情報が掲載されているかは非常に重要です。

実際に当社にも次のような問い合わせが多く寄せられています。

「他サイトで◯◯店がハラール対応していると書かれていたが、公式サイトやSNSに情報がない。本当に対応しているのか?」

情報の信頼性と最新性は公式情報にこそ求められます。いくら他社メディアに載っていても、オーナー自らが自社サイトで公式に発信しない限り、予約や訪問につながりづらいのが現実です。

もしホームページの改修が難しい場合は、まずは無料で始められるSNS上での英語発信からでも十分な効果が見込めます。

諦める前に「できる一歩」から始めましょう

「英語は苦手」「翻訳できる人が社内にいない」というお悩みをお持ちの経営者様も多いでしょう。
しかし、正しく英語で発信できれば、着実に外国人観光客は増えます。

フードダイバーシティでは、次のようなサポートも行っています。

  • 英語SNS運用代行

  • ハラール・ヴィーガン新メニュー開発コンサルティング

  • 社内スタッフ向け研修

ご相談・お問い合わせは「info@food-diversity.co.jp」までお気軽にどうぞ。

まとめ:インバウンド成功は「届け方」で決まる

どんなに素晴らしい商品やサービスも、「正しい言語・正しい媒体」で届けなければ存在しないのと同じです。
今後ますます成長が期待される訪日インバウンド市場で生き残るためにも、英語発信の強化がますます重要になってきます。

英語情報は「経費」ではなく「投資」です。
今こそ、一歩踏み出してみませんか?