ヴィーガン日本酒とヴィーガン洋食をペアリング、南部美人からのモダンな新提案

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日本酒と洋食が響き合う、味と風味のハーモニー

岩手県二戸市の酒蔵「南部美人」は、味で国内外から高い評価を受けているだけではなく、ヴィーガン認証、コーシャ認証、Non GMO認証を取得しており、グローバル市場を意識した酒造りを進めています。

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日本酒というと、「和食と一緒に楽しむもの」というイメージを持つ方は少なくありません。確かに、日本酒は長らく和食とともに発展してきました。しかし実際には、日本酒の味わいの幅広さ、香りの繊細さ、料理を引き立てる力は、洋食とのペアリングにおいても大きな可能性を秘めています。

「原料が米である日本酒は、味に尖りがなく、どんな料理にも寄り添える柔軟性がある。つまり“世界中に合わない料理はない”というのが私たちの考えです」
——そう語るのは、岩手の酒蔵・南部美人の代表取締役、久慈浩介社長。

南部美人の日本酒は、果実のように華やかな香りを持つ吟醸系、米の旨味がしっかり感じられる純米系、さらにスパークリングタイプなど、バリエーションが非常に豊かです。今記事では洋食に合わせるために、わかりやすくパスタを事例にしたペアリングの考え方を紹介します。

パスタは、世界中で親しまれている料理のひとつでありながら、その味わいは多彩です。オイルベース、トマトベース、クリームベース、そしてハーブや柑橘を利かせたレシピなど、まさに“風味の広がり”という点で、日本酒と共通する部分を備えています。この“風味の重なり”こそが、日本酒と洋食の相性を高める鍵となります。

吟醸 × ボンゴレビアンコ（ヴィーガン）

繊細な香りと塩気のバランスが鍵

ボンゴレビアンコのヴィーガン仕様では、あさりの代わりに海藻やキノコ出汁、白ワイン風味を利かせたソースが主役。吟醸酒は、リンゴや洋梨を思わせるフルーティな香りと軽やかな飲み口が特徴。塩味の効いたオイルソースと相性がよく、吟醸酒の爽やかな酸が全体を引き締めます。まるで白ワインを合わせる感覚で楽しめる一本です。

特別純米 × カルボナーラ（ヴィーガン）

クリーミーなコクに、米の旨みを重ねる

豆乳をベースにしたヴィーガン・カルボナーラは、まろやかでありながらも深みのある味わい。特別純米は米のふくよかな旨味と適度な酸味が特徴で、クリーム系ソースとの相性は抜群。とろりとした口当たりのソースに、特別純米のしっかりとしたボディ感が寄り添い、重たくなりすぎず食事が進みます。

純米吟醸 × ポルチーニパスタ（ヴィーガン）

香りと旨味の相乗効果を楽しむ

ポルチーニ茸の芳醇な香りと旨味が主役のこの一皿には、香り高い純米吟醸が最適。純吟の果実香と、穏やかな甘み、なめらかな舌触りがポルチーニの風味を引き立てます。香りの方向性が共鳴することで、ワンランク上の味覚体験が生まれます。

大吟醸 × ペペロンチーノ（ヴィーガン）

シンプルな構成に、酒の繊細さを生かす

ペペロンチーノはオリーブオイル、唐辛子、ガーリックというシンプルな材料で作られる分、素材の質とバランスが重要です。大吟醸のきめ細やかで澄んだ味わいが、油分を中和し、ガーリックの風味を爽やかに昇華。辛味とのバランスもよく、「あえてシンプル」なペアリングが冴える一組です。

純米大吟醸 × ジェノベーゼ（ヴィーガン）

バジルの清涼感と酒の上品さが調和

ナッツ、バジル、オリーブオイルを用いたヴィーガン・ジェノベーゼには、上品な甘みと透明感ある旨味をもつ純米大吟醸がフィット。ハーブの清涼感と酒の果実味が調和し、洗練された味わいの重なりを楽しめます。メインにふさわしい、上質なペアリング。

心白 山田錦 × ボロネーゼ（ヴィーガン）

濃厚な旨味に負けない、芯の強さ

ヴィーガン・ボロネーゼは、植物性ながらも肉料理のようなコクをもつ重厚な一皿。山田錦の中心部（心白）を贅沢に使ったこの酒は、米のエネルギーが凝縮された一本で、しっかりとした旨味と骨格が特徴。力強さのある味同士のマッチングで、ワインに負けない深みを表現します。

あわさけスパークリング × レモンチーズパスタ（ヴィーガン）

酸味と泡で、軽快に締めるフィニッシュペアリング

豆乳や植物性チーズでつくる爽やかなレモンクリームパスタには、炭酸の効いた「あわさけスパークリング」が好相性。レモンの酸味と、発泡日本酒の爽快感が重なり、前菜やランチの〆に最適な爽やかなペアリングです。飲み疲れしない軽やかさが魅力。

世界初でヴィーガン認証を取得した日本酒　南部美人