未来を担う学生たちと、和歌山県内の事業者へ特別授業
2024年12月5日(木)に和歌山大学観光学部、和歌山県が共催で「観光業で恥をかかないための多様な食文化講座」と題した講座を開催し、同校に通う学生と和歌山県内の事業者がオンラインを含めて200名ほど参加いたしました。
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プログラム
「観光業で恥をかかないための多様な食文化講座」(90分)
講師:フードダイバーシティ 株式会社 代表取締役 守護 彰浩
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観光業に関わるフードダイバーシティ対応
弊社代表守護からは、世界一周の実体験、そこで学んだ食のルール、それぞれの言葉の定義、多様な宗教、文化、信条を持っていてもみんなで一つのテーブルを囲む重要性、そしてそのためには違いよりも共通点を見て考えることについて語られました。
さらに世界のトレンドとして、近年環境配慮への意識が大きく変わったことなどにも触れ、最新の動向としても欧州での国際会議などでは食肉などが提供されなくなっている事例や、今後環境問題や気候変動などを議論する場で配慮すべきマナーなどについても説明がされました。
また、本講義ではダイバーシティの本質についても説明が行われ、さまざまな人種、宗教、主義、ライフスタイルを持つ方々との共生を考える際は、「分断」ではなく「橋渡し」が考え方の基本になる旨が語られました。
「ヴィーガン専用商品」や「ハラール専用商品」は一見ダイバーシティに見えがちですが、ムスリムの方「も」食べられる、ヴィーガンの方「も」食べられるようにする配慮こそがダイバーシティの考え方という説明が行われました。
参加者からは「橋渡しと分断の考えはまさしくそうだと思った。食だけではなくて全てに通じることだと思います。」「飲食店でバイトをしているが、海外からのお客様から肉が入っているかどうかを聞かれることが多くなってきた。これから必要な知識になってくると感じています。」「ワークを行う中で、日本食の力を改めて知ることができた。」などの声が上がり、また終了後は質問も多く飛び交い、熱気を帯びたまま特別講義は終了しました。