効率的な「さしすせそ」の選び方とは?

こんにちは。食の多様化対応を支援しておりますフードダイバーシティ株式会社の守護です。

弊社では年間100本以上のペースで全国各地で講演や勉強会を行なっており、ありがたいことに本当に多くの飲食店、宿泊施設様とご縁を頂いております。弊社が講演の中で必ずお伝えするのは「違いよりも共通点を見つけましょう」という点ですが、それは食材や調味料選びにおいても同様です。

今回は「これを使っておけば幅広いお客様に対応できます」という、基礎調味料さしすせそをご紹介いたします。もちろん使用できるものは他にもたくさんありますが、「普通にスーパーでも売っているもの」「仕入れ価格が変わらないもの」という基準で選びました。

これらの調味料は決して「ムスリムのお客様が来たら」「ヴィーガンのお客様が来たら」などではなく、下記図のように「多くのお客様に提供できるもの(共通点)」としてご認識を頂ければと思います。「ハラール調味料」「ヴィーガン調味料」といった形で「専用調味料」として考えると、とても非効率です。

フードダイバーシテ対応で選ぶべき基礎調味料「さしすせそ」

さ「砂糖」

砂糖を選ぶ際の注意点は「骨炭」と「キトサン」です。しかし難しいことを考えずにこれを使いましょう。

骨炭とは?

骨炭(こつたん)とは、動物の骨を800℃以上の温度で蒸し焼きにして作る黒い粒状の炭のことです。脱色性、吸着性が強く、製糖の過程においてろ過や脱色を目的に利用されています。
使用事例(三井製糖):https://www.mitsui-sugar.co.jp/story/dictionary/making01.html

キトサンとは?

キトサンとは甲殻類の殻に含まれている食物繊維の一種で、製糖の際に異物除去等を目的として使われることがあります。

し「塩」

基本的には塩は全て使用できます。

す「酢」

アルコールフリーのものを選んでおくと、ハラール対策やオリエンタルベジタリアン対策になります。ミツカン 純米酢金封が多くのスーパーで売っています。

せ「醤油」

お酢同様に、アルコールフリーのものを選んでおくと、ハラール対策やオリエンタルベジタリアン対策になります。またサッカリンなどの人工甘味料を避ける方もいるので注意です。キッコーマン 特選丸大豆醤油が多くのスーパーで売っています。

そ「味噌」

お酢同様に、アルコールフリーのものを選んでおくと、ハラール対策やオリエンタルベジタリアン対策になります。またうま味調味料などを避ける方もいるので注意です。マルコメ 料亭の味無添加が多くのスーパーで売っています。