求められるベジタリアン・ヴィーガン対応

2022年8月、450年の歴史を持つイギリスの名門インターナショナルスクールがHarrow International School Appi(ハロウインターナショナルスクール安比:八幡平市)として日本初上陸いたします。イギリス本校に加えてタイ・中国・香港に続く、5ヵ国目の開校となります。

世界有数のスキー場でもあり、雄大な自然を持つ安比高原で開校するHarrow International School Appiは、世界最高水準のイギリス式教育と美しい日本の自然を融合させた世界でも類を見ない全寮制のインターナショナルスクールです。

世界中から学生が集まる予定ですが、当然給食だけではなく、地域全体で様々な食事の対応が必須になってきます。今回はその食事における考え方を紐どいていきます。

食事についての考え方

注目すべきはHPの「School Meals」に記載されているベジタリアンメニューの選択肢や、生徒が一緒に食事することの重要性についてです。

The School serves lunches for all students. The lunches are balanced and low in processed carbohydrates and fat. There is a fair choice of Western, Asian and vegetarian options together with soup, salads and a range of desserts.

(日本語訳)学校はすべての生徒に昼食を提供しています。 昼食はバランスが取れており、加工された炭水化物と脂肪が少ないです。 スープ、サラダ、さまざまなデザートとともに、西洋料理、アジア料理、ベジタリアン料理の公正な選択肢があります。

Eating together is an important part of the culture of the school and there are formal occasions when the whole school shares lunch in celebration of British, local and international festivals.

(日本語訳)一緒に食事をすることは学校の文化の重要な部分であり、学校全体が英国、地元、および国際的なお祭りを祝うために昼食を共有する正式な機会があります。

実際に上記のようにMeal AとMeal Bのうち、Bが常にベジタリアンメニューであることが分かります。

また興味深いのは「Eat More(どんどん食べよう」、「Eat Moderately(適度に食べよう)」、「Eat Less(食べるのを減らそう)」というマークや、Sustainable Seafoodのマークもあり、生徒に対する食育も同時に行われていることも分かります。また右下にはgreen mondayロゴもあり、地球環境への配慮する意識も同時に養成しているようです。

Harrow International Schoolの本校があるイギリスでは、下記のように若い世代からベジタリアンの食事を選ぶ動きが活発になっています。

地域としてしっかりと対応する必要性

このような教育を受けている生徒も、当然休日には地域のレストランで食事などを行います。もしかしたらベジタリアンメニューが選べないと、驚かれるかもしれません。

もちろんレストラン側がそれらのニーズを獲得しにいくかどうかは経営方針次第だと思います。しかし、地域における消費額を上げていくためには、やはり地域としてこの分野の理解促進がとても重要になり、地域全体で取り組んでいくことが重要だと考えております。

当社フードダイバーシティ株式会社では2021年11月8日に安比高原のある八幡平市で講演を行う予定ですが、それらに対応する具体的な方法についてお話をしたいと思います。

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