明治三大築港で唯一当時の姿を残す港
熊本県中部宇土半島の先端に位置する三角町にある「三角西港」。2015年に世界文化遺産に登録されたこの港は、宮城県の野蒜港、福井県の三国港と並ぶ明治三大築港のひとつに数えられ、石畳の埠頭や周辺の洋館が明治時代当時の姿のまま残っており、港全体がレトロな雰囲気を醸し出しています。
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三角西港の歴史
三角西港は1887年にオランダ人水理工師である「ローエンホルスト・ムルドル」の設計により築港しました。756mにも及ぶ石積みの埠頭は、対岸にある飛岳の安山岩を切り出し、緻密で高度な技術を要して形成された石積みが見事な景観を作り出しています。その他に排水路、3つの浮桟橋、石橋、道路などが当時の最先端都市計画の下で築かれ、九州鉄道が現在の三角東港まで開通する1899年まで、主要港としての役割を担っていました。この港は、築港当時の姿が現存する唯一の港として国の重要文化財に指定されています。また2015年には、「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の1つとして、世界文化遺産に登録され、再び注目が集まっています。
ただ今、大矢野町の岩谷港です。右手が三角岳、麓は三角西港。左手は中神島となります。休日なので釣り人が沢山います。#世界遺産三角西港 pic.twitter.com/bwypiMIfwB
— 矢上雅義 立憲・熊本4区支部長 🍅🍊🍉熊本を元気に🐟🦐⛴ (@masa_yagami) September 25, 2021
当時の姿のまま残されたり復元された周辺の建物
三角西港の敷地には、埠頭と共に明治時代から当時の姿のまま残った建物や当時の姿を復元させた建物など、当時のレトロな雰囲気を感じることができます。
・浦島屋
かつては迎賓館的施設として、1887年に建てられたホテルでした。しかし、九州鉄道三角線が東三角止まりとなることに及び、ホテルは廃業、1905年に解体されましたが、1992年に数枚の写真をもとに復元されたのが、現在の建物です。
・龍驤館(りゅうじょうかん)
1918年に明治天皇即位50周年記念として建てられました。現在は三角西港の歴史などが学べる施設として活用しされています。旧三角海運倉庫、旧三角簡易裁判所、旧宇土郡役所ともに国の登録有形文化財に指定されています。
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「三角西港」基本情報
住所 | 熊本県宇城市三角町三角浦 |
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電話番号 | 宇城市まちづくり観光課 TEL:0964-32-1111 |
ホームページ | https://www.city.uki.kumamoto.jp/q/list/389.html |
交通アクセス
※以下のリンクをご参照ください
三角西港アクセスについて – 宇城市
https://www.city.uki.kumamoto.jp/q/aview/394/10254.html