岩礁と清流が作り出す自然の芸術
富山県の「黒部峡谷」、三重県の「大杉谷」と並び、日本三大峡谷の一つに数えられる「清津峡」。全長約12.5km、5月のゴールデンウィーク頃まで雪が残る峡谷は、信濃川の支流である清流「清津川」が流れ、マグマが冷えて固まった岩が地上に隆起し、川が長い年月をかけて岩を削ってできた、自然の織り成す芸術作品です。
春には新緑が息吹き、夏は清流が涼しさを醸し出し、秋には紅葉が色鮮やかに谷を染め上げ、冬は雪が積もり銀世界を見せてくれます。四季折々の美しさが清津峡にはあります。
太古の時代から遥かなる年月をかけてできた峡谷
清津峡の歴史は約1,600万年前まで遡ります。海底火山の噴火活動によって、海底に火山灰が降り積もり、緑色凝灰岩(グリーンタフ)が形成されます。500万年前にその緑色凝灰岩の地層に地下から湧き上がったマグマが流れ込み、冷えて固まって玢岩(ひんがん)ができました。冷えて固まる際に体積の収縮が起こり、柱状節理の構造となり六角柱の集合体の岩石となります。
海底が徐々に地上に隆起し山ができ、その山を川が削って谷ができます。さらに長い年月をかけて削られ、柱状節理の玢岩部分が露出しました。そうして造り出されたのが清津峡です。
楽しさ満載の芸術トンネル
1949年(昭和24年)に上信越高原国立公園の一部として指定されてから観光地として有名になりました。昔は川沿いに遊歩道(登山道)があり、観光としてはそこを利用するのが一般的でしたが、1988年(昭和63年)に峡谷内で落石死亡事故が発生し、以来、遊歩道は閉鎖されました。
しかし、せっかくの渓谷美が見れなくなるということで、住民や観光客の要望により、安全に鑑賞できるようにと歩道トンネルが1996年(平成8年)に建設されました。全長750mの歩行者専用トンネルは、中国出身の芸術家マ・ヤンソンの作品「トンネル オブ ライト」として2018年(平成30年)に改修され、清津峡は多くの観光客で賑わう景勝地となりました。トンネル内には様々なアート空間が広がり、途中3カ所に見晴所があります。また、終点のパノラマステーションは観光客に人気のフォトスポットとなっています。
温泉も湧き出る天然記念物
清津峡の歴史からも分かるように、火山活動もかつて活発だった場所のため、近辺には温泉が楽しめる温泉街もあります。現在3軒が立ち並び、清津峡小出温泉として営業しています。
トンネルのリニューアルに合わせてエントランス施設も新設し、お土産も買えたりカフェも楽しむことができます。2階には無料で利用できる足湯もあり、トンネルのウォーキングを楽しんだ後は足湯で疲れた足を癒すこともできます。
日本有数の景勝地を楽しい旅の思い出として訪れて見てはいかがでしょう。
住所 | 〒949-8433 新潟県十日町市小出癸2126 |
---|---|
Tel | 025-763-4800(清津峡渓谷トンネル管理事務所) |
営業時間 | 清津峡渓谷トンネル受付時間 8:30~16:30(閉抗時間 17:00) |
定休日 | 2020年1月15日(水)から2月10日(月)まで休抗 |
利用料 | 大人(高校生以上) 800円 子供(小・中学生) 400円 未就学児 無料 |
アクセス | ・関越自動車道塩沢石打ICから車で約20分 ・南越後観光バス「急行 越後湯沢駅=津南=森宮野原 線」利用(越後湯沢駅からは約25分)「清津峡入口」下車後徒歩約30分 |
ホームページ | https://nakasato-kiyotsu.com/ |
新潟県にあるベジタリアンレストラン
まつえんどん
米農家が経営する農家レストランで新潟名産の南魚沼産コシヒカリも販売しているレストランです。南魚沼の美味しい食材を使い、化学調味料不使用にこだわっています。野菜中心のバイキングもあり、ベジタリアンも楽しめます。
住所 | 〒949-6608 新潟県新潟県南魚沼市美佐島972 |
---|---|
Tel | 025-775-7401 |
営業時間 | [Lunch]11:00-15:00、 [Dinner]17:00-21:30 |
定休日 | 木曜日 |
ホームページ | http://miwanouen.net/ |
Halal Gourmet Japan | https://www.halalgourmet.jp/ja/restaurant/276493 |