都市としての福岡と街の発展を支える主要交通機関
福岡市を、情緒あふれる九州の片田舎、のようなイメージで捉えていてはいけません。福岡市は、日本を代表する大都市にまでその規模を発展させてきました。日本には政令指定都市といい、人口100万人以上を目安に大都市を指定する制度があります。政令指定都市は「市」でありながら、自治体としての規模の大きさから、おおよそ県と同等の行政権を与えられた市のことを指します。
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土曜の朝の天神 生憎の曇り空ですが、これから良くなっていくみたいです#福岡市 #天神 #新天町 #ソラリアプラザ #天神三越 #天神バスセンター #大分行き #仕事始め #ブルー
政令指定都市、福岡市
2005年(平成17年)前後にピークを迎えた平成の大合併により、日本全国の市町村数は減少しました。代わって、合併により人口を増加させた政令指定都市が、その後、散発的に誕生しています。
新たに誕生した政令指定都市の多くが、特例として基準の下げられた人口70万人ギリギリを、合併することでようやく達成するのに対し、福岡市は現在、人口で東京、横浜、大阪、名古屋、札幌に次ぐ日本6番目の都市。さらに、多くの新興政令指定都市が製造業を中心とした産業構造に依存するの対し、福岡市は第3次産業の率を高い水準で保っています。コンパクトな面積に多くの人口を集める福岡市が、産業構造から見ても多くの消費を促進する「人の集まる大都市」であることが明らかとなっています。
第3次産業
個人消費を中心に第3次産業が活発に栄える条件として、モノが自由に移動できる円滑な物流網と、人が自由に移動できる行き届いた交通網が挙げられます。
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わかくす号 天神行き 佐賀 1122 #西鉄バス #高速バス #ソラリアステージ #天神バスセンター #天神バスセンター前 #いすゞ #いすゞガーラ #渡辺通り #佐賀 #わかくす号
主要交通機関
今年の3月1日、エアアジアX(本社・マレーシア)が、九州初となる福岡―クアラルンプール線の運航を開始しました。直行便がつながったことで、福岡に訪れるムスリムの増加が期待できます。ムスリムを始めとしたインバウンドが、福岡の街を快適に移動できる利便性の高い移動手段が必要となることも予想できるでしょう。
在住の福岡市民と、福岡を訪れる観光客やビジネス客にとって、日夜中心的な足となってくれる公共交通機関が、福岡市営地下鉄、西鉄バス、西日本鉄道大牟田線です。
福岡市営地下鉄
福岡市営地下鉄は、「空港線」「箱崎線」「七隈線」の3路線からなります。空港線は福岡空港から博多駅を経由し姪浜まで続き、箱崎線は貝塚駅を起点とし中洲川端駅で空港線と合流。七隈線は、天神を起点とし天神南から橋本駅まで、福岡市内陸まで路線を伸ばしています。
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西鉄バス
福岡市における公共交通の利便性の高さを、市の内外から呼び声高いものとしている決定的な要因が「西鉄(にしてつ、西日本鉄道株式会社)」です。特に、福岡市内における西鉄バスの網羅率には徹底したものがあります。さまざまなサービスが受けられる運賃割引チケットは、利用客の用途に応じ、かゆいところまで手が届く内容となっています。
バスのサービスとしてはごく一般的で、日本全国さまざまな土地で存在するであろう1日乗り放題のきっぷ、
「福岡市内1日乗車券」の他に、
「福岡市内+太宰府ライナーバス「旅人」1日フリー乗車券」
「にしてつ電車・バス共通1日フリー乗車券「FUKUOKA 1DAY PASS」」
など、数々のオリジナルサービスが充実しています。
さらに、他の民間事業者と協力した、全国から福岡を訪れる人にも優しい、
「FUKUOKA 体験バス TICKET」
「IKEA CAINZ往復きっぷ」
「マリンワールド+西鉄バス セット券」
「赤間急行きっぷ」
「むなかたきっぷ(大島)」
「むなかたきっぷ(宗像)」
などのきっぷが販売されています。
その他にも、西鉄バス、昭和バス、JR九州、西鉄電車、福岡市営地下鉄の5公共交通機関で利用でき、在日外国人(インバウンド)や多くの外国人観光客から人気を集めるおトクで便利な乗車券、
「FUKUOKA TOURIST CITY PASS」
も用意され、インバウンドにとっても充実した内容となっています。
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西鉄バス [とよのくに号 スーパーノンストップ 福岡行] 大分よりおつかれさまです。 #西鉄バス #とよのくに号 #エアロエース #ひのくに落ち
西鉄大牟田線
九州最大の繁華街「天神」と、福岡県最南端の大牟田市を結ぶ「西鉄大牟田線」は、普通、急行、特急ともに普通運賃のみで乗車でき、特急券や急行券は必要ありません。目的地が同じであれば、どの電車に乗っても運賃は同じです。
西鉄福岡(天神)駅から終点大牟田駅までの運賃は1,020円と破格の安さ。中間地点とも呼べる久留米までが620円、春の桜がきれいな太宰府までなら400円です。バスで使える「FUKUOKA 1DAY PASS」と「FUKUOKA TOURIST CITY PASS」は電車でも共通して使えますので、気兼ねなく移動を楽しんでください。
都市発展はモノと人の流れ
大企業から個人経営まで、多くの商業を潤す源は「消費」です。そして、消費の主役であるヒトを活発に移動させることで、消費の回転を増幅させる一要因が公共交通と呼べるでしょう。
公共交通は、福岡市の商業発展のためこれまで重要な役割を果たしてきました。そして、大都市福岡が、日本の代表的な観光地として今まで以上に世界中から知られるためにも、福岡市の公共交通はこれからも発展の土台としての役割を果たし続けていくはずです。