日本の観光消費額を上げるために

食の多様化を支援するフードダイバーシティ株式会社の横山です。

カナダからの訪日客が消費額を増やしています。そして同国では、ベジタリアンやヴィーガンが増えています。

観光庁が発表した「外国人消費動向調査(2023年7月〜9月一次速報)によると、同期間に2019年比で旅行消費額を最も増やしたのは、109%アップのカナダからの訪日客でした。消費額の総合計は302億円の7位で首位中国の1割強に過ぎませんが、消費額を急伸させています。

2020年の統計によれば、同国では7.6%がベジタリアンで、4.6%がヴィーガンとのこと。特に若い世代での支持が高まっています。記事によると、ヴィーガンは2020年に約1,768,000人に達し、プラントベース食の需要は急増し、肉の消費削減を検討する成人の割合も高いとのこと。プラントベースは若いカナダ人の中で最も一般的となっており、肉を摂らないライフスタイルに関心が高まっていると報じています。

同国ではヴィーガンとベジタリアン向けのレストランが増えているため、訪日客も日本でライフスタイルに合った食を求めていると考えられます。

参考記事:
Veganism And Vegetarianism Statistics In Canada
https://madeinca.ca/veganism-and-vegetarianism-statistics-canada/

著者

横山 真也
フードダイバーシティ株式会社 共同創業者
キャリアダイバーシティ株式会社 共同創業者
ヨコヤマ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役
日本と海外での複数の起業が評価され、16年シンガポールマレー商工会議所から起業家賞を受賞(日本人初)
NNA ASIA経済ニュースコラムニスト
著書に「おいしいダイバーシティ~美食ニッポンを開国せよ~」(ころから株式会社)
ビジネス・ブレークスルー大学経営学部および東洋大学国際学部 非常勤講師