2021年にブラジルの食肉メーカー大手「JBS」に買収されたオランダ発のプラントベース食品メーカーの「Vivera」が植物性のサーモンフィレを発売しました。Viveraのリリースによると、2匹で3.49ユーロ（約440円）で販売され、従来のサーモンよりも安価な値段設定となっています。

Vivera HPより

「消費者が代替食品を購入する際ネックになる要因の1つが「価格」の部分です。今回の戦略がどのように影響するのか楽しみです。（Vivera インターナショナルマーケティングマネージャー Karin Löwik氏）

プラントベースサーモンは小麦タンパク質で構成されており、通常のサーモンのように噛んだ瞬間にほぐれるような繊維感が特徴の一つです。また、サーモンと同様の栄養価を提供するために、オメガ3脂肪酸が豊富に含んでいます。

Vivera HPより

現在、オランダの漁村フォレンダムを中心に発売されており、「critical fish lovers（批判的な魚の愛好家たち）」の間でも絶賛されているとのこと。

Löwik氏によると、オランダは1人辺りの代替肉消費量が世界1位とのことですが、人口規模（現在1755万人）は限られているため、当初より海外市場を視野に入れた事業戦略を進めているとのことです。

2021年よりプラントベースシーフード市場が世界的に注目を集めています。宜しければ過去の記事もご参照ください。

過去の記事

    海外ベジニュース Vol48 海藻＝サスティナブル？世界で注目を集めているワケ
    海外ベジニュース Vol39 ヴィーガンマグロ、タイム誌が選ぶ「2021年 TOP100の発明」にランクイン
    海外ベジニュース Vol34 ネスレ、植物由来の卵とエビ代替食品発売へ

【参考記事】
Vivera Launches Plant-Based Salmon Fillets at Lower Cost to Real Salmon

著者

山崎寛斗（やまざき・ひろと）
プラントベースジャパン株式会社 代表取締役
「プラントベースで日本と世界を繋ぐ」をテーマに事業を展開。 海外のプラントベース企業の日本誘致や訪日ベジタリアン向けメディアなどの事業を手掛ける。 著：東京食素！美味蔬食餐廳47選、關西食素!美味蔬食餐廳55選、東京および関西のベジタリアンガイドブックを台湾で販売中。
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