代替肉スタートアップのパイオニア「インポッシブルフーズ」から新商品”インポッシブルソーセージ”の発表がありました。

同社はこれまでにもスターバックスやバーガーキングなど、フードサービス向けに代替豚肉の商品展開を行ってきましたが、今回のリテールタイプの発表が行われたことで、新たなフェーズに突入したことが伺えます。

【代替肉スタートアップでよくある展開】
①まずは飲食チェーンで展開をし、ブランディングに注力。
②段階的に小売販売を拡大。
③生産量を拡大し、コストダウンを図る。
*詳細はこちらをご覧ください
*恐らく現在同社の代替豚肉は第2フェーズ

リリースによると、13,000店舗の小売店で一斉発売され、基本販売価格は5.99ドル(約660円 / 400g)で設定されているようです。また、発売前に行われた消費者テストでは、136人の消費者のうち66%が、通常の豚ひき肉ソーセージに比べて、インポッシブルソーセージは同等かそれ以上の品質であると回答しており、その品質の高さが伺えます。

インポッシブルソーセージ(VegNewsから引用)

スターバックスとのコラボレーション(VegNewsから引用)

代替豚肉市場について

豚肉は世界の肉生産量全体の38%を占めており、プラントベースのビジネスマガジン vegconomist(ドイツ本社)によれば、世界の代替豚肉市場は、2020年の12億米ドルから2030年には105億米ドルに成長すると予測されています。また、先日公開した「海外ベジニュース Vol23 ビヨンド・ミートに続きインポッシブルまで?ヴィーガンチキン市場参入相次ぐ」でも紹介した通り、同社は代替牛、代替豚に続き、代替鶏の展開も行っており、今後は代替肉の中でも「バリュエーション(品種、部位等)」が求められる時代になってくるでしょう。

【参考記事】
https://vegnews.com/2021/8/impossible-plant-based-pork

著者

山崎寛斗(やまざき・ひろと)
プラントベースジャパン株式会社 代表取締役
「プラントベースで日本と世界を繋ぐ」をテーマに事業を展開。 海外のプラントベース企業の日本誘致や訪日ベジタリアン向けメディアなどの事業を手掛ける。 著:東京食素!美味蔬食餐廳47選、關西食素!美味蔬食餐廳55選、東京および関西のベジタリアンガイドブックを台湾で販売中。
https://www.plantbased-japan.com/

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