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つくば市外国人住民の人口増加
筑波研究学園都市は、研究と教育を行うための拠点を形成するために国家プロジェクトとして建設されました。そのため、つくば市にはJAXAや筑波大学などの多くの研究・教育機関があります。
筑波研究学園都市の建設に伴い、つくば市の外国人住民の人口が増え、現在もその人口は年々増加傾向にあります。そのため、つくば市内の幼稚園・小学校・中学校には外国籍の児童・生徒数が他の市区町村よりも多く在籍しています。
外国籍の児童・生徒たちの中には、宗教上の理由から他のクラスメイトたちと同じメニューの給食を食べることができない子供たちも多くいます。
また、近年では宗教上の理由とは別に、食物アレルギーがあることから給食を食べることができない子供たちの数も増えてきています。
現在、つくば市内の幼稚園・小学校・中学校の児童・生徒数は全体で約20,000人おり、そのうち給食を食べずにお弁当で対応している児童・生徒数は約110人、また特定のメニューだけ代わりとなるお弁当で対応している児童・生徒数を合わせるとその数は約540人にも上ります。
「みんなで食べる給食の日」
つくば市にある公立の幼稚園・小学校・中学校では平成27年から年2回(11月と2月)、「みんなで食べる給食の日」という日を実施しています。
この日の給食にはアルコールや豚肉由来の食材、さらにアレルギー物質を含む食材27品目が一切使用されていないため、食物アレルギーや宗教上の理由から普段は給食を食べることができない子供たちもクラスのみんなと一緒に同じ献立の給食を食べることができます。
「みんなで食べる給食の日」にこれまで提供されてきたメニューは、カレーと和食であり、特にカレーは子供たちから大人気です!
カレーにはゴボウやレンコンのような歯ごたえのある食材が使われており、それによって味の変化を出したり、食感の楽しさを出して美味しく食べることができるよう工夫がされています。また、来年2月の献立はわかめごはんやけんちん汁、米粉を使ったお芋の天ぷらなどが予定されています。
給食に込められた想い
給食には「クラスの友達と楽しい時間を共有してほしい」、「栄養や地域の食文化に興味関心を持つきっかけになってほしい」など、子供たちへ向けた様々な想いが込められています。
また、普段は苦手で口にしない食べ物でもクラスの友達と一緒に給食を食べることで、勇気を出して食べることができ、それが自信に繋がったという経験をした子供たちも多くいます。
クラスの友達と同じ給食を食べることで、多くの児童・生徒が楽しい気持ちを共有できるよう、こうした取り組みが広がっていってほしいです。