ヴィーガン認証機関 ProVeg International(本社 ドイツ)はウクライナ戦争によるプラントベース市場への影響を調査しました。本調査は2022年4月1日から20日までの間、ヨーロッパ31社を対象に実施されました。61%の企業が「原材料が高騰している、または不足している」と回答しており、輸送面に関しても64%が価格の高騰や遅延を実感しています。ウクライナはひまわり油の世界最大の輸出国としても知られており、ひまわり油を使用している企業への影響は甚大です。
一方、ウクライナ戦争後、プラントベース業界で新たな傾向が見られるようになりました。本調査では50%以上の企業が他ブランドとの連携を強化していると回答。関係会社との連携強化で価格高騰や資源不足に対応していく姿勢が伺えます。また、ProVegのレポートによると、欧州委員会が2020年に発表した持続可能な食料システムを目指す「Farm to Fork Strategy(農場から食卓まで戦略)」に対する注目が集まっており、より一層強固な食料システム構築に向けた議論が活発化しています。
引用元
ProVeg Report Reveals Impact of Ukraine War on Plant-Based Sector
https://vegconomist.com/studies-and-numbers/proveg-report-reveals-impact-of-ukraine-war-on-plant-based-sector/
著者
山崎寛斗(やまざき・ひろと)
プラントベースジャパン株式会社 代表取締役
「プラントベースで日本と世界を繋ぐ」をテーマに事業を展開。 海外のプラントベース企業の日本誘致や訪日ベジタリアン向けメディアなどの事業を手掛ける。 著:東京食素!美味蔬食餐廳47選、關西食素!美味蔬食餐廳55選、東京および関西のベジタリアンガイドブックを台湾で販売中。
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