熊本市の飲食店・宿泊施設向けセミナー

2025年9月11日(木)、熊本市が主催で「ベジタリアン・ヴィーガン等の多様な食文化対応セミナー&試食会」熊本市食品交流会館にて開催され、熊本市内の飲食店、宿泊施設関係者が30名参加しました。
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プログラム

【基礎編】知って納得!台湾素食・ヴィーガン・ハラールの基本と現場対応術(80分)
講師:フードダイバーシティ 株式会社 代表取締役 守護 彰浩

【実践編】ひと口で変わる意識と理解:世界一の料理を食べて学ぶ(60分)
講師:株式会社Funfair   菜道シェフ 楠本 勝三 氏

質疑応答

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当日の様子

熊本市で求められるフードダイバーシティ対応とは

弊社代表・守護からは、世界のフードダイバーシティ市場やルールの全体像、お客様のニーズ、使用できる食材・調味料の選び方について説明がありました。特に「違いに注目するのではなく、共通点を見出すことの重要性」が強調されました。

ヴィーガンやハラールなどは一見「難しそう」と思われがちな分野ですが、専用メニューを個別に作成するとオペレーションの負担が大きくなります。そこで、共通点を整理し「みんなが食べられるもの」を一般メニューとして標準化することで、調理現場のストレスを大幅に軽減できることが示されました。

また、熊本市内ではTSMC関係者の増加に伴い、台湾素食の需要が拡大していることも指摘されました。

違いを見ると大変になる

共通点を見る

ヴィーガンメニューは多くを網羅する

続いて、世界一のヴィーガンレストランの評価を持つ東京自由が丘「菜道」の楠本シェフから5品の試食が提供されました。提供メニューは以下の通り。

・とんこつラーメン
・カツカレー(無水)
・麻婆豆腐
・黒糖ドーナツ棒
・ハラール牛雑炊(ゼンカイミート社の牛肉を使用)
・ハラールローストビーフ(ゼンカイミート社の牛肉をカットしただけ)

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試食の提供後、楠本シェフからそれぞれのメニューにおいて、考え方、使用した原材料や調味料、味を出すための工夫点、売り方など詳細の解説が行われていきました。

提供されたメニュー

料理の解説を行う楠本シェフ

参加者からは「TSMC関連の接待なども増えていて、素食対応に困ることが多かったが、ニーズやポイントをしっかりと学ぶことができました」「卵不使用の場合、卵の役割をしっかりと分解して考えることが重要だと分かりました。」「ハラールやヴィーガンに対応してもこれまで残されることが多かったが、その理由が分かりました。早速メニューを組み直したい。」などの声が上がりました。

熊本市は今後も食の多様化に関する事業を推進していく予定とのことです。