世界文化遺産・﨑津集落のシンボル

今回は熊本の「カトリック﨑津教会」をご紹介します。
ここは熊本県天草市にあるカトリック教会で、日常的にミサや各宗教行事が行われています。2018年7月に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のひとつとして、世界文化遺産に登録された﨑津集落のシンボルとして知られています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関する各施設のガイドラインや、営業時間等の変更がなされているところもありますので、ご注意ください。

国内でも珍しい畳敷きの堂内

現在の建物は昭和9(1934)年に、フランス人宣教師ハルブ神父の時代に再建されたもの。尖塔の上に十字架を掲げた重厚なゴシック様式で、堂内は国内でも珍しい畳敷きとなっているのが特色です。
穏やかな羊角湾のそばに建つこの教会は「海の天主堂」とも称され、鮮やかなステンドグラスが印象深い祈りの場となっています。

激しい弾圧の中で守られてきた信仰

1569年(永禄12年)ルイス・デ・アルメイダ神父によってキリスト教の布教が行われたこの地では、1638年(寛永15年)の禁教令以後、激しい弾圧を受けながらも約250年間に渡って「潜伏キリシタン」として信仰が守られてきたという歴史があります。
建てられた土地はハルブ神父の強い希望で、弾圧の象徴である絵踏みが行われた吉田庄屋役宅跡が選ばれました。禁教時代に厳しい絵踏みが行われた場所に、現在の祭壇が配置されたと言われています。

拝観の際の注意事項について

教会を拝観する際の注意事項もアナウンスされています。まず、教会内部の写真撮影は一切禁止となっています。また、ミサや冠婚葬祭などの教会行事により見学できない場合や、一度に多くの見学者を受け入れられないことがありますので、見学を希望される方は必ず事前連絡をお願いします。

「カトリック﨑津教会」基本情報

住所 熊本県天草市河浦町﨑津539
電話番号 0969-78-6000
入場料 無料
営業時間 9:00~17:00
休館日 教会の事情により臨時休館の場合あり
ホームページ https://www.t-island.jp/spot/86

交通アクセス

※以下のリンクをご参照ください

交通アクセス|カトリック﨑津教会