Alfred’s FoodTech HPより

イスラエルの代替肉スタートアップ “Alfred’s FoodTech” は、プラントベースの「塊肉」の再現に成功しましました。同社は「高タンパク」「必要最低限」の成分による生産を目指しており、デリミートやチキンナゲットのプロトタイプを公開しました。

初期段階は小規模生産拠点を設立し、段階的に生産量規模を拡大することで、大手食品会社の製品開発支援を狙います。

Alfred’s FoodTechは今年初めに設立したばかりですが、既に130万ドル(約1億4300万円)のシード資金を調達しており、大手企業との提携も予定しているとのことです。

Alfred’s FoodTech HPより

塊肉の再現は難易度が高く、これまで多くの代替肉スタートアップはハンバーガー、ソーセージなどの製品開発に注力してきましたが、近年の塊肉の需要拡大を受けて、カリフォルニア発のNovel FoodsやスペインのNOVAMEATをはじめとするスタートアップ企業が塊肉へのチャレンジを続けています。

「弊社の技術はエンドウ豆タンパク質や菜種油などの単純な成分のみを使用していますが、使用するタンパク質を食品会社向けに自由にカスタマイズすることが可能です。(Alfred’s CEOのRonny氏)」

今後も塊肉のような新たなニーズの拡大により革新的な技術が生まれ、Alfred’s社のように業界に対する技術支援を行う会社が増えていくかもしれません。

【参考記事】
https://vegconomist.com/startups/alfreds-foodtech-develops-holy-grail-of-plant-based-whole-cuts-with-innovative-texturisation-platform/

著者

山崎寛斗(やまざき・ひろと)
プラントベースジャパン株式会社 代表取締役
「プラントベースで日本と世界を繋ぐ」をテーマに事業を展開。 海外のプラントベース企業の日本誘致や訪日ベジタリアン向けメディアなどの事業を手掛ける。 著:東京食素!美味蔬食餐廳47選、關西食素!美味蔬食餐廳55選、東京および関西のベジタリアンガイドブックを台湾で販売中。
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