シンガポールを拠点とする食品メーカー「OsomeFood」は、近年注目を集めている”マイコプロテイン(真菌類由来のタンパク質)”を活用し、ヴィーガンのゆで卵を開発しました。マイコプロテインは発酵技術によって生産され、動物性食品に含まれる必須アミノ酸を多く含むことで知られています。

同社は現在ヴィーガンフィッシュとヴィーガンヌードルの2種類の商品を販売しており、今回のゆで卵がシリーズ第3作目となります。

気になる価格帯ですが、OsomeFoodのECサイトでは4個入りで14.99シンガポールドルとなっており、日本円で1,245円で販売されています(1個あたり311円)。

マーケット調査会社Statistaの調査によると、シンガポールで販売されている通常の卵の平均単価は10個入りで200円(1個あたり20円)とのことですので、約15倍の価格差が生じています。

代替食品全体に通じることですが、販売価格を下げていくことが今後の課題となるでしょう。

OsomeFoodから引用

引用元:
Singapore’s OsomeFood Launches Vegan Hard Boiled Egg

ニュースのポイント

Eat Justより引用

代替卵は世界中で注目が高まっており、NPO団体「The Good Food Institute」の最新データによると、2020 年の代替卵市場は前年比で168%増加し、今後の5年間で1,625億円規模にまで成長すると予想されています。また、「海外ベジニュース Vol12 ヴィーガン卵が中国の屋台で販売」の記事でも紹介した通り、この流れはアジアでも広まりつつあります。日本の事業者の皆様も引き続き代替卵の市場動向をチェックしていきましょう。

著者

山崎寛斗(やまざき・ひろと)
プラントベースジャパン株式会社 代表取締役
「プラントベースで日本と世界を繋ぐ」をテーマに事業を展開。 海外のプラントベース企業の日本誘致や訪日ベジタリアン向けメディアなどの事業を手掛ける。 著:東京食素!美味蔬食餐廳47選、關西食素!美味蔬食餐廳55選、東京および関西のベジタリアンガイドブックを台湾で販売中。
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