老舗高級中華でヴィーガン対応(聘珍樓 橫濱本店)
こんにちは。ハラールやヴィーガンといった食の多様化対応を支援しておりますフードダイバーシティ株式会社の山崎です。この度、老舗高級中華で知られる「聘珍樓」の横濱本店でヴィーガンコースがスタートしたと一報を受けて、早速現場に行ってみました。
聘珍樓とは?
1884年(明治17年)に横浜で創業をした「聘珍樓」は日本に現存する最古の中国料理店として有名。中華街の中でも聘珍樓は一段と格式の高く、早々に脱・化学調味料を宣言したお店としても知られています。
気になるヴィーガンコースの内容とは?
コースは全8種類で、中華料理の王道メニューがラインナップを飾ります。
1. 生春雨と彩り野菜の和え
2. かぼちゃと白きくらげのスープ
3. 北京ダック風・湯葉包みの燻製
4. トリュフオイルの野菜炒め
5. 精進すぶた
6. 酸味と辛味のおこげ
7. 桃の樹液 パパイアの温かい糖水
8. 豆菓子
コースのポイント
前菜とスープは「生春雨と彩り野菜の和え」に「かぼちゃと白きくらげのスープ」。生春雨が刺身蒟蒻のような食感で山葵やすだちとの相性も絶妙でした。さっぱりとした上品なかぼちゃスープを口に注ぎ、メインの登場を待ちます。
3品目の登場に取材班一同ビックリ。見た目は完全に北京ダック。気になる中身ですが、パリッとした食感に仕上げた揚げ湯葉をダックに見立てているとのこと。食べた瞬間に伝ってくる薫香が、より一層本物の北京ダックを彷彿させます。本メニューはお肉が重いとおっしゃるお客様にも普通に提供しているメニューとのことです。
続いてトリュフオイルを使った野菜炒めの登場です。細部までしっかりと味が染み込んでおり、トリュフの香ばしさが食欲をそそります。
見た目は酢豚そっくりのこちらの正体は、、、企業秘密(もちろん植物性)ということでした。しかしながら、味は期待を遥かに超えていきました。繊細な調理で仕上げられた精進すぶたに、聘珍樓が誇るうまみ溢れる特製ソースがしっかりと絡み、食感も味も圧巻です。聘珍樓におけるヴィーガンコースのメインを飾るにふさわしい一品でした。
最後にシメは「おこげ」です。ここまでのお料理とは一風変わって酸味や辛味などパンチのある味付けで構成されており、コース全体としてのストーリーに感服です。
デザートは「桃の樹液 パパイアの温かい糖水」に「豆菓子」が用意されていました。
食べ終わった後の印象としては、無化調・植物由来100%ということもあり、中華独特の油っ気もなく、胃の状態がスッキリとして、非常に満足な状態で終わりました。
気になる価格ですが、6.000円とのこと(税・サ別、3日前までの予約必須)。かなりお手頃な価格帯にまた驚きです。高級中華でヴィーガン対応のお店はまだまだ限られており、海外のお客様の接待シーン等にも重宝されそうな予感がします。ご興味のある方は是非一度足を運んでみてください。
聘珍樓 橫濱本店
- 住所
- 神奈川県横浜市中区山下町149 中華街大通中央
- 営業時間
- 平日:11:30~15:00, 17:00~20:00・土日:11:00~20:00
- 電話番号
- 045-681-3001
- ウェブサイト
- https://www.heichin.com/