宿泊施設向けフードダイバーシティセミナー

2023年10月13日(金)、一般社団法人 全日本ホテル連盟が主催で「~対応力が集客の決め手~ ホテルが取り組める食のダイバーシティ」と題したセミナーが都内にて開催され、日本全国の宿泊施設関係者が会場とオンラインにて参加しました。
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プログラム

「~対応力が集客の決め手~ ホテルが取り組める食のダイバーシティ」(70分)
講師:フードダイバーシティ 株式会社 代表取締役 守護 彰浩

質疑応答(10分)

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結果につなげるためのフードダイバーシティ対応

弊社代表守護からは世界のフードダイバーシティ市場や、それぞれの言葉の定義、アフターコロナで旅行者の新しいニーズ、具体的に使用できる食材や調味料の選び方、さらに違いよりも共通点を見て考える必要性が語られました。

ヴィーガンやハラールなどの分野は「難しそう」と思われがちな分野で、ハラールメニュー、ヴィーガンメニューといった形でそれぞれの専用メニューを作るとオペレーションも含めて大変になりますが、共通点を整理して「みんなが食べられるもの」を一般メニュー化しておくことで、調理現場のストレスや、ホールスタッフの対応が大幅に削減されることが説明されました。

さらに宿泊施設が明日からできる一歩として、朝食で「動物性原材料不使用のカレー」を用意しておき、トッピングでそれぞれ調整する仕組みを作ることなどが事例を踏まえて紹介されました。

このように見ると、シェフの負担が大きい

共通点を見る考え方

ペペロンチーノはベーコンをキノコに変更するだけで多くが食べられるようになる

MICE・国際会議の対応は毎回大慌て

成果に繋げるには「Want to eat」の対応が必要

カレーソースをヴィーガンにしておくと、トッピングで調整してもらいやすい

セミナー終了後は質問も多く飛び交い、熱気を帯びたままセミナーは終了となりました。

参加者からは「難しく考えていた分野ですが、やるべきことが明確になりました」「毎回国際会議などは大変な思いをしながら取り組んでいたが、普段から対応することをそろそろ考えないといけない」「これまで聞いたハラールセミナーやヴィーガンセミナーとは全く異質で、事業者に寄り添った内容だった」などの声が上がりました。

今後も一般社団法人 全日本ホテル連盟としては、食の多様化に関する事業を推進していく予定とのことです。