Green Queenより引用

香港のAltFarmは2023年中にプラントベースのA5ランク和牛を発売する旨を発表。同社は香港科技大学からスピンアウトしたスタートアップで、独自の3Dプリント技術を開発しました。独自製法のノズル(特許取得済み)による「凝固作用」や肉特有の「繊維感」が他社との差別化ポイント。またKennyFung氏(AltFarmマネージングディレクター)によると、同社の3Dプリント食品は歯ごたえのあるものからカリカリしたものまで、ほとんどの食感に調整することができるとのこと。Joanna Hui氏(AltFarmオペレーティングディレクター)によれば、和牛の次には刺身等のラインナップも控えているそうです。

ちなみにAltFarmの和牛には、エンドウ豆、大豆、藻類のタンパク質が使用されており、3Dプリント技術によってタンパク質に脂肪や香料がプリンティング加工され、和牛のベースが構成されています。加えて、ココナッツバター、シアバター、ココアバターにより「霜降り」を再現しているとのこと。

なお、Alt Farm社の和牛ステーキ1枚を印刷するのに現状は最大4時間かかると報告されており、スケーラビリティやコストダウンの課題は多く残りますが、今後の成長性に注目が集まっています。

2023年の上市は中国本土とオーストラリアで行われ、日本上陸は未定ですが、海外ベジニュースでも引き続き動向を追いかけます。

引用元

This 3D Printed Plant-Based Wagyu Beef Startup Is Planning APAC Success In 2023
https://www.greenqueen.com.hk/3d-printed-alt-farm-wagyu-beef/

著者

山崎寛斗(やまざき・ひろと)
プラントベースジャパン株式会社 代表取締役
「プラントベースで日本と世界を繋ぐ」をテーマに事業を展開。 海外のプラントベース企業の日本誘致や訪日ベジタリアン向けメディアなどの事業を手掛ける。 著:東京食素!美味蔬食餐廳47選、關西食素!美味蔬食餐廳55選、東京および関西のベジタリアンガイドブックを台湾で販売中。
https://www.plantbased-japan.com/

お問い合わせ
info@plantbased-japan.com