フードダイバーシティの完成形となるお店が沖縄・那覇空港にOPEN

際内連結ターミナル4階”丼なんと屋”

みなさん、こんにちは。フードダイバーシティ株式会社の守護です。
2019年3月18日、フードダイバーシティの完成形となるお店が沖縄・那覇空港際内連結ターミナルにOPENしました。

一見普通の美味しそうな丼ぶり屋さんに見えますが、実は様々な工夫が凝らされており、今日は僭越ながらその解説を行いたいと思います。
本取り組みは日本全国でもほとんど類を見ない、最先端の素晴らしい事例です。

その前にまずは世界の食のルール及び考え方等における全体感ですが、こちらをご覧くださいませ。

早速詳細を見ていきましょう。

アレルギー対策

最初にアレルギー対応はこちら。縦軸にメニュー、横軸にアレルギーが27品目まで表記されています。
※赤枠が7大アレルゲンです。
とくに右上の表記がとても親切で、情報開示をしっかりとしています。

極めつけは大豆アレルギー対策でこちらの醤油を用意されています。大豆どころか27アレルギー対応。さすがです。
※購入はこちら

食の禁忌対策

今度は縦軸にメニュー、横軸にムスリムや精進・ヴィーガンなどの表記(ハーフは単にサイズの話)。

精進・ヴィーガン」列の五葷(ねぎ、にんにく、あさつき、らっきょう、にら)フリーで、五葷入りです。
沖縄は距離的にも本当に多くの台湾人が訪れる県ですが、早速五葷情報を求める台湾人に情報発信をしたらすごいことになっています。やはり需要は相当高いようです。
※五葷が関わる台湾市場についてはこちらをご覧くださいませ。

続いて「ノンポーク・ノンアルコール」列もご覧ください。
7大アレルゲンフリーの12と13のメニュー以外は、食材・調味料全てムスリム対応したものを使用しております。
表記には何も書いてませんが、実は国産牛のローストビーフであったり、鶏のから揚げは全てハラール認証品を使っています。
「ノンポーク・ノンアルコール」だけでなく、観光庁の推奨基準となる「ノンポーク・ノンアルコール・ハラールミート・ハラール調味料」まで実はしっかりと対応されています。
※「ハラール」と言うキーワードを使わないのは特定の宗教色を出さない配慮です。
ムスリムフレンドリーポリシーはこちら

ポイントは必要以上に謳わないこと

丼なんと屋さんの特筆すべきは、ここまでしっかりと対応しているにも関わらず、一般の日本人客がなんの違和感もなく楽しめるよう必要以上に情報を出していないことです。
特定の禁忌等に対応すると、どうしてもそれを推し出しがちになってしまうのですが、そうなると一般の日本人が「これって制限食?」となって敬遠することがよくあります。
これまでご覧頂いたように丼なんと屋さんは、全員が安心して食事ができる環境を作り、すべてのお客様に対してフェアな状態を保っています。
例えばお肉のハラール認証なども「言われれば見せる」という程度で、必要以上にそこのアピールは行いません。
※よくある失敗事例はこちら

特定の方々へは特定の媒体で

アピールせずにどうやって特定の方々を集客をするのか?という質問もよくいただきます。
その答えは「特定の媒体に情報を出す」ということです。これらは一般客が見ることはない媒体なので、詳細情報をふんだんに出して頂き構いません。

ムスリムが見る媒体「Halal Gourmet Japan
ベジタリアンが見る媒体「Happy Cow
中華系ベジタリアンが見る媒体「日本素食餐廳攻略(Japanese Vegetarian Restaurant

味重視のこだわり食材


そして丼なんと屋さんはお客様の大半を一般客(食のルールなどのない方)で想定しており、あくまでも勝負所は「味」というわけです。
当然食材にも拘っていて、特に原価度外視の本マグロ丼大海老天丼ローストビーフ丼唐揚げ丼は圧巻の迫力と味です。
「お米が見えないくらいの具材」がこだわりなので、食べ応えも申し分なしです。一般客(食のルールなどのない方)を普通に獲得すること、やはり経営上とても重要です。

ここまで長文となりましたが、とにかく百聞は一見&一食に如かず、是非とも沖縄に行かれた際は那覇空港”丼なんと屋”へどうぞ。

メニューはこちら1,こちら2

丼なんと屋について

住所
〒901-0142 沖縄県那覇市字鏡水150 那覇空港際内連結ターミナル4F
営業時間
10:00~21:00(ラストオーダー20:30)年中無休
電話番号
098-852-0716
Halal Gourmet Japan
https://www.halalgourmet.jp/restaurant/652370