「同じ釜の飯を食べる」を実現

2026年1月7日(水)、新潟県南魚沼市の浦佐認定こども園において、「One Table Day」が開催されました。本取り組みは、様々な宗教の違いに関わらず、すべての園児が同じ食卓を囲み、同じ食事を共にすることを目的として実施されています。

【取り組みの経緯として】
南魚沼市には、留学生の多い「国際大学(IUJ)」があり、従来から海外出身の在住者が多く暮らしています。その中には、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教、仏教など、さまざまな宗教的背景を持つ方々がおり、その子どもたちが通う浦佐認定こども園でも、これまで通常の給食とは別に特別給食を提供したり、園児によっては自宅から弁当を持参したりするケースが多く見られました。そのため、園児たちは「同じテーブルを囲んで同じものを食べる」という経験を十分にすることができていませんでした。

そんな中、南魚沼市が2025年11月に開催した多様な食に関するセミナーに園職員が参加し、他の保育園が実施する「One Table Day」の取り組みを知ったことをきっかけに、園でも実施しようという運びとなりました。

One Table Dayで食事をする園児

提供されたメニューは?

浦佐認定こども園のOne Table Dayとして提供されたメニュー

・冬野菜カレー
・特製からあげ
・大崎菜和えもの

一つのテーブルを囲むために、工夫されたポイントは2点

1点目:全員に「カレー」が提供されたこと

カレーは、日本人にとってなじみ深く、子どもから大人まで幅広い世代に愛されている定番メニューです。通常、園で提供しているカレーには豚肉を使用していますが、今回はヒンズー教やイスラム教の園児も安心して食べられるよう、鶏肉(ハラール)を使用しました。味に関しては、給食部がレシピの研究を重ねた結果、おいしいチキンカレーに仕上がり、おかわりをする園児も多く見られました。

また、カレーについても動物性原材料が不使用の28アレルゲンフリーのカレーフレークエスビー食品株式会社様からご協賛いただいています。

2点目:全員に「からあげ」が提供されたこと

子どもたちに人気のからあげですが、通常は下味にみりんと料理酒を使用するため、イスラム教の園児は食べることができません。今回は、地元南魚沼市の企業である八海醸造の甘酒(原材料は米と米糀のみ)を使用し、美味しい唐揚げ(ハラールチキン使用)に仕上げました。

本取り組みに対する園児および保護者からの満足度は非常に高く、「みんなで同じものを食べられてうれしい」といった声が多く寄せられました。

園としても、多様な背景を持つ園児が同じ食卓を囲み、食を通じて交流を深めることの意義をあらためて実感しており、今回の取り組みには大きな手応えを感じています。今後は、本取り組みを1か月に1回のペースで継続的に開催していく予定とのことです。

特別協力(敬称略)

食材協賛:エスビー食品株式会社
報道:フードダイバーシティ株式会社
※ご協賛いただける企業様募集中(お問い合わせ:info@food-diversity.co.jp

給食の説明を行う職員