代替卵のリーティングカンパニーとして知られるEat Justは、 Doha Venture Capital(カタール現地のベンチャーキャピタル)およびQatar Free Zones Authority(カタール経済特区の監督機関)と提携し、カタールに培養肉工場を設立する旨を発表しました。中東および北アフリカ(MENA)地域で培養肉工場が設立されるのは今回が初めての事例。
カタールはシンガポールとイスラエルの後を追随していますが、現段階で培養肉の消費者向け販売が正式に許可されているのはシンガポールのみとなります。同国は、規制当局に対して培養肉に関する規制緩和を呼びかけています。
GOOD Meat(Eat Just社の培養肉ブランド)は規制緩和を訴える傍ら、カタール現地のレストランパートナーとの交渉を進めているとのことです。同社は培養肉市場の最前線を駆け抜けるべく、1億7000万ドルを調達し、評価額30億ドル相当のIPOも見据えています。
ATカーニーの発表によれば、2040年時点の培養肉は35兆円に到達すると言われており、代替肉の25兆円を超越し、従来の食肉市場の40兆円をも凌駕する存在になると予測されています。今後も培養肉市場の動向をチェックしていきましょう。
著者
山崎寛斗(やまざき・ひろと)
プラントベースジャパン株式会社 代表取締役
「プラントベースで日本と世界を繋ぐ」をテーマに事業を展開。 海外のプラントベース企業の日本誘致や訪日ベジタリアン向けメディアなどの事業を手掛ける。 著:東京食素!美味蔬食餐廳47選、關西食素!美味蔬食餐廳55選、東京および関西のベジタリアンガイドブックを台湾で販売中。
https://www.plantbased-japan.com/
お問い合わせ
info@plantbased-japan.com