代替卵スタートアップのパイオニアとして知られる「JUST Egg(ジャストエッグ)」は、これまで本拠地のアメリカや代替食品の市場拡大が見込める中国やシンガポールを中心に販路を拡大していましたが、直近で海外進出を加速する動きが見られています。
今週、南アフリカでの発売に加え、韓国上陸のニュースも相次ぎ、海外のプラントベースメディアでは大きな話題となっています。
韓国では鳥インフルエンザが発生した影響で、2022年まで卵の価格高騰が予想されており、また韓国人の5人に1人が「健康」や「サスティナビリティ」の観点から肉の消費を減らしているという調査結果もあり、今後代替卵の需要が拡大していくとの見方が強まっています。
なお韓国ではリテール販売に先立ち、フードサービスからの提供を開始するとのことで、韓国の大手ベーカリーカフェチェーン「ParisBaguette」にてコラボレーションメニューの発売が予定されています。昨年、韓国の大手食品会社であるSPCグループとも戦略的パートナーシップを締結しており、現在、清州にある工場にて国内生産を進めているとのことです。代替食品メーカーの現地生産化の流れは今後も加速していくでしょう。
著者
山崎寛斗(やまざき・ひろと)
プラントベースジャパン株式会社 代表取締役
「プラントベースで日本と世界を繋ぐ」をテーマに事業を展開。 海外のプラントベース企業の日本誘致や訪日ベジタリアン向けメディアなどの事業を手掛ける。 著:東京食素!美味蔬食餐廳47選、關西食素!美味蔬食餐廳55選、東京および関西のベジタリアンガイドブックを台湾で販売中。
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