温泉の吹き出す自然に囲まれた景観

長野県の北部にある上信越高原国立公園の横湯川の渓谷にある地獄谷温泉の一番奥に位置する「地獄谷野猿公苑」。自然に近い形で野生の猿たちを間近で観察できる世界で唯一の野猿公苑です。公苑内は柵も仕切りもなく、観光客との距離が近いところで猿の群れを見ることができます。

地獄谷野猿公苑の周辺は標高850メートルもあり、切り立つ険しい崖に囲まれ、渋の地獄谷噴泉が轟音を立てて湧き出し、1年のほぼ3分の1が雪に覆われる場所です。自然に囲まれた秘境の地だからこそ、猿たちが自然と共に生き、悠々自適に暮らしているありのままの姿を観察できるのです。

ニホンザルと地獄谷野猿公苑の関わり

地獄谷野猿公苑で見られる猿は日本の固有種であるニホンザルです。本州、四国、九州と広い地域で見られ、人を除く霊長類としては最も北に生息している猿です。体調約50〜60センチほどで、尻尾は短く、顔とお尻が赤いのが特徴です。

元々、この地域の周辺には野生のニホンザルが生息していました。1950年代、戦後復興のためなどにより木々が伐採され山が切り開かれた際、生息地を追われた猿たちが餌を求めて人里へ下り、農作物の実った田畑を荒らすという被害が出始めました。そこに暮らす被害に困った人々は猿の駆除を願い出ます。農林水産省の外局である当時の林野庁はその駆除を許可しましたが、それを聞いた初代苑長の原 荘悟(はら そうご)という自然を愛し山歩きを趣味としていた人物が猿と人間との共生を目指して、人里離れた場所で餌付けをし、餌が足りれば被害が出ないのではないかとの考えを元に造られたのが地獄谷野猿公苑です。

人にも猿にも被害を与えずに上手に共生していくようにと願いを込め、自然と猿と人間の平穏と観光資源の目的で1964年に開苑しました。

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【サルたちの公苑滞在時間 | Monkey's staying time at the park】 11/1 9:00-14:20 11/2 終日不在 NO MONKEY(all day) 11/3 終日不在 NO MONKEY(all day) 11/4 終日不在 NO MONKEY(all day) 11/5 終日不在 NO MONKEY(all day) 11/6 9:35-16:00 11/7 9:00-15:10 11/8 終日不在 NO MONKEY(all day) 先日11/6は久しぶりのサル来苑。まるで見つからなかった4日間の捜索の後、発見してみれば誘導など必要ない勢いで公苑へ向かいました。 しかしそんなスムーズな来苑を見せて以降は、実に秋らしい落ち着きのなさを発揮しており、朝は早めに来苑するものの山へ登ろうとする動きが度々見られます。今日に関しては山中で発見こそすれ、その足が公苑へ向かうことはありませんでした。 The monkeys came to the park for the first time in 4 days, however, they are so restless because of estrus. • • • ⚠️ 台風19号の被害よりサル用の温泉が復旧致しました。 ただし、秋はそれほど気温が低くないこと、そして発情により群れが浮き足立っていることなどの理由からサルたちが入浴する機会はあまり多くはありません。 At last the hot spring was fixed, but the monkeys rarely have opportunities to take a bath because autumn is not that cold. ⚠️復旧工事中 Park under construction 現在、苑内は台風19号の被害復旧工事に伴い、苑内複数箇所が立入禁止(ご来苑者の行動可能な範囲は通常の半分程度)、また騒音などが発生することがあります。 ご来苑の方々には大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力を宜しくお願い致します。 We suffered heavy damage from the Typhoon Hagibis on October 12th. And now, the park is under disaster rehabilitation works. Noise may occur due to the works and there are some places where you can not enter because of collapse. We appreciate your understanding and cooperation. • 【⚠️開苑・閉苑時間 Hours of operation】 4月〜10月 8:30-17:00▶︎11月〜3月 9:00-16:00 April-October 8:30-17:00▶︎November-March 9:00-16:00 #地獄谷野猿公苑 #ニホンザル

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温泉につかる気持ち良さそうな表情のニホンザルたち

いつから猿たちは温泉に入るようになったのでしょう。
それは好奇心旺盛な子猿の行動が起源となっています。地獄谷は渋の地獄谷噴泉が湧き出す場所で、温泉街として有名です。その温泉街に「後楽館」という旅館があります。後楽館の代々の当主が農作物の被害に遭った人々の気持ちやひもじい猿の気持ちを慮り、旅館近辺に出没する猿を餌付けしようと試みていました。
ある時、6代目当主の喜久子が露天風呂近くで餌付けしようと投げたリンゴが露天風呂へ転げ落ちてしまい、それを拾おうと子猿が露天風呂に入ったことが、他の大人の猿も真似し始め、露天風呂へ次々と猿たちが入っていくようになったそうです。それは1961年の出来事でした。

今では衛生面の観点から猿用の露天風呂を作り、縦4m・横10mの浴場が地獄谷野猿公苑内に設置されています。温泉に入る光景は冬によく見られます。温泉に入る理由としては、極寒で冷え切った体を温めること、または体が冷えないように温めることが考えられます。

海外でも有名になった「スノーモンキー」

1970年に発行された雑誌「LIFE」で取り上げられ、表紙を飾ったことをきっかけに、徐々に海外でも知られるようになりました。
決定的なのが1998年の長野冬季オリンピックです。スノーボードのハーフパイプの会場が近くにあったこともあり、多くの海外メディアに紹介され、一躍有名となります。

海外では温泉につかるニホンザルは「スノーモンキー」との愛称で呼ばれています。そして地獄谷野猿公苑周辺を「スノーモンキーマウンテン」と呼び、年間の観光客の2〜3割を海外の観光客が占めるほど人気になっています。多い時は3〜4割、1日に訪れる海外の観光客が7割にも上る日もあります。

地獄谷野猿公苑は観光客が餌付けをしない、自撮り棒での撮影をしない、猿に触らない、などの幾つかの制限があります。これは人間と猿とが付かず離れずの良い関係を保ちながら、自然にある姿をより近くで観察できるように長年の信頼関係を築いていった努力の結果であり、その関係を壊さないためのものでもあります。

地獄谷の自然豊かな景観とともに、スノーモンキーの生態を身近に観察できる世界唯一の場所をぜひ訪れてみてください。

住所 〒381-0401
長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845
Tel 0269-33-4379
営業時間 4月~10月頃:8:30~17:00頃
11月~3月頃:9:00~16:00頃
※夏季・冬季、営業時間は目安です。天候や季節、サルの行動によって予告なく変動します。
入苑料 大人(18歳以上):800円
子供(18歳未満〜6歳以上):400円
6歳未満:無料
アクセス ・電車
長野電鉄「湯田中」駅より路線バスで約15分、「上林温泉」バス停下車、徒歩約35分
・車
上信越自動車道「信州中野」ICより約20分、上林温泉駐車場より徒歩約30分
ホームページ http://jigokudani-yaenkoen.co.jp/

長野県にあるベジタリアンレストラン

猿座カフェ

猿座カフェは地獄谷野猿公苑の遊歩道入口(上林温泉)にあります。世界中から訪れる観光客が、寒い冬でもゆっくり休憩できるようにリニューアルしたカフェ・レストランです。チキンベースで作った日本の国民食のラーメンは、「体が温まる」と世界の方々にも好評。各種フード(ベジタリアンメニュー含む)やドリンクの販売に加え、外国人旅行客から要望の高い荷物の預かり、防寒具レンタル・販売、無料Wi-Fiの対応などにも取り組んでいます。外国人旅行者を中心に繁盛しています。

店名 猿座カフェ
住所 〒381-0041
長野県下高井郡山ノ内町平穏上林1421-1
電話番号 0269-38-1736
営業時間 10:00-17:00
定休日 不定休
Halal Gourmet Japan https://www.halalgourmet.jp/ja/restaurant/253003