世界9カ国が参加するムスリム旅行市場の国際会議が初開催

2026年9月3日(木)、HAL Focus Asia Research & Publication(マレーシア)主催の「World Halal & Tourism Conference Krabi 2026」が開催されました。

初開催となった本会議は、拡大を続けるムスリム旅行市場についての議論を目的として実施されました。会場には、UAE(アラブ首長国連邦)、ブルネイ、カタール、マレーシアといったイスラム諸国をはじめ、英国、米国、豪州、スペインなどの非イスラム諸国を含む世界9カ国から登壇者が集まり、活発な意見交換が行われました。

日本からはHalal Media Japanを運営するフードダイバーシティ株式会社の横山がオンラインにて登壇しました。

訪日ムスリム市場はますます個別化、多様化、高付加価値化へ

会議はタイのクラビ会場とオンラインを結ぶハイブリッド形式で開催されました。横山は冒頭、過去10年間の観光施策により日本がアジア有数の観光市場へと成長した経緯に触れ、「単なる観光ではなく、スポーツや国際会議といった特定の目的に合わせた訪日が増えている」として、以下の3点について解説しました。

  • 観光客が主導してきた訪日市場の変化
  • 社会システム(レジリエンス)、規律、文化といったソフトパワーへの関心の高まり
  • 今月開催される愛知・名古屋アジア競技大会を通じた日本への評価と注目

さらに高まる日本への期待

会議では、ムスリムマジョリティ(多数派)国だけでなく、日本のようなムスリムマイノリティ(少数派)国における旅行市場の拡大に向け、ムスリムへの理解促進や受入環境の整備が協議されたほか、近年世界的な課題となっている排他主義的な考え方への対応策についても議論が交わされました。

参加者からは「日本には数回渡航しているが、まだまだ探求したい魅力的な要素が詰まっている」といったコメントが寄せられ、日本での新たな体験に対する強い期待感が窺えました。