ムスリムが一年で最も楽しみにしている1ヶ月

ラマダンはイスラム暦(ヒジュラ暦)の第9月に行われる、ムスリム(イスラム教徒)にとって最も神聖な月です。日の出から日没まで断食を行い、信仰を深めるとともに、自己鍛錬や精神的な浄化の機会とされています。

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2026年のラマダンは、2026年2月17日(火)頃から3月19日(木)頃までの約1か月間となる見込みです(新月の観測によって前後する可能性あり)。この期間、日本の桜シーズンとは重ならないため、桜を楽しむ旅行客や訪日ムスリムにとって、旅行計画が立てやすい年となります。

イスラム暦は純粋な太陰暦であり、1年が約354日と、太陽暦(グレゴリオ暦)よりも約11日短いため、ラマダンの開始日は毎年約11日ずつ早まります。そのため、太陽暦上でのラマダンの時期は毎年変動します。

例年、日本の桜シーズンは3月下旬から4月上旬にピークを迎えます。特に東京、京都、大阪などの主要観光地では、満開の桜を目当てに多くの旅行客が訪れます。近年は訪日ムスリムの増加が顕著であり、桜シーズンに合わせた旅行の需要も高まっています。

2026年は、ラマダン明け(イード・アル=フィトル)が3月19日頃に迎えられるため、その後の旅行計画が立てやすくなります。断食期間を終えた後、桜の美しい時期に日本を訪れるムスリム旅行者が増えることが予測されます。

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【参考】 ある都内のムスリム男性の2025年ラマダンの1日の流れです。

3時00分 起床
3時30分 断食前の食事(サフール)
4時30分 日の出前の礼拝(ファジュル)、クルアーン読誦
5時00分 就寝
7時00分 起床
9時00分 出社・勤務開始
12時00分 お昼の礼拝(ズフル – 約10分)
15時30分 昼過ぎの礼拝(アサル – 約10分)
18時00分 退社・勤務終了
18時15分 断食明けの食事(イフタール)
18時30分 日没時の礼拝(マグリブ – 約10分)
19時30分 夜の礼拝&合同礼拝(約90分)
22時00分 軽食
23時30分 就寝