日本が更にランキングを上げていくためには?
ムスリムフレンドリーな旅行先をランキングする「GMTI(グローバル・ムスリムトラベル・インデックス)2023年」が発表されました。日本は今年OIC(イスラム協力機構)非加盟国ランキングで、昨年と同じ6位となりました。
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上の図は、インデックスが発表された2013年以来の主要国(OIC非加盟国)のランキングの推移を示しています。10年連続で首位を維持しているのはシンガポールです。シンガポールは、ムスリム諸国からのアクセス、安全性、ハラールレストランの環境整備など、さまざまな要素で高い評価を得ています。発表の瞬間、会場では「やはりシンガポールが強い」という声があちこちで漏れ聞こえました。
Food Diversity .todayでは、創業以来ずっと「日本はシンガポールに学ぶべき」と提案しています。日本は2019年には3位まで順位を上げましたが、その後は英国や台湾などに抜かれてしまいました。日本がシンガポールに追いつくためには、特に言語の壁という大きな課題を乗り越える必要があります。この課題の克服には、テクノロジーの活用と長期にわたる教育が不可欠だと考えます。
一方、先日の速報でもお伝えした通り、日本は「サステナブル(持続可能)な旅行先年間大賞」を受賞しました。日本はこの時代のキーワードである「サステナブル」を重視することで、ムスリムツーリズムへのさらなる貢献が期待されます。
最後に、主催するクレセントレーティング社CEOのファザール氏からは「2014年から始まった日本の躍進はHALAL MEDIA JAPANが日本全国で行なってきた活動の成果だ」という力強いコメントを頂くことができました。フードダイバーシティ株式会社として、今後も日本でハラールを始めとする食の多様化対応に貢献していく所存でおります。