鹿児島県内の飲食店様、宿泊施設様向けセミナー

2022年7月26日(火)に公益社団法人鹿児島県観光連盟が主催で「専用メニューを作る必要なし!コストも手間もかからない ヴィ―ガン、ムスリム等多様な食対応セミナー」と題したセミナーが鹿児島サンロイヤルホテルにて開催され、鹿児島県内の飲食店、宿泊施設関係者が約50名参加しました。
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プログラム

「専用メニューを作る必要なし!コストも手間もかからないヴィーガン、ムスリム等多様な食対応セミナー」(90分)
講師:フードダイバーシティ 株式会社 代表取締役 守護 彰浩 氏

「フードダイバーシティに対応した食品・調味料試食」(30分)

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当日の様子

専用メニューを作る必要なし?コストもかからない?

まず弊社代表守護から世界のフードダイバーシティ市場や、ルールの全体感、ベジタリアンをベースに考えること、旅行者のニーズ、ハラールビーフやハラールチキンの見つけ方、具体的に使用できる食材や調味料の選び方、TSMC誘致による九州での新しいビジネスチャンス(五葷対応必須)、さらに違いよりも共通点を見て考える必要性が語られました。

テーマの通り、専用メニューを作る必要もなければ、コストも手間もかからない方法としては、ペペロンチーノのベーコンを変更したり、レトルトの商品などをうまく使って、上に乗せるトッピングで対応を変えていく方法について説明され、参加者からは「これならすぐにできそう」といった声が上がりました。

またコロナ前とコロナ後で食に関する意識の変化についても説明し、「肉や魚以外の選択肢」がZ世代を中心に求められることなどや、肉も魚も美味しい鹿児島県として「野菜”も”美味しい」をPRすることで新しい顧客層が獲得できることなども強調致しました。

共通点を見る考え方

ペペロンチーノはベーコンをキノコに変更するだけで多くが食べられるようになる

アニマルフリー・アルコールフリーのフードダイバーシティカレー(エスビー食品)

フードダイバーシティカレーでトッピングのトッピングで対応

ヴィーガンは多くの方に提供できるメニュー

フードダイバーシティに対応した食品・調味料試食

試食については「市販品」として売られているもので下記の10品を用意し、講師の守護が一つ一つの商品について使い方の事例なども踏まえて説明していきました。
※食材提供:株式会社グローバル

フードダイバーシティカレー(エスビー食品)
フレンドリーダイニングカレーソース(ニチレイ)
有機お好みソース(オタフクソース)
野菜ベースの焼そばソース(オタフクソース・菜道)
野菜ベースの旨味だしつゆ(オタフクソース・菜道)
デーツシロップ
エッグケア(キユーピー)
HALAL 牛丼の具(ロイヤル)
植物生まれのプッチンプリン(‎江崎グリコ)
らくぷりんミックス(UMAMI UNITED)

試食の様子

提供されたメニューの各対応表

参加者からは「ハラールやヴィーガンといったら全く違う味なのかと想像していたが、普通に美味しかった。一般日本人客にも違和感出せるものが多い。」「難しく考えずに、今のメニューを少し変えていくところから始めていけばいいことがわかった。既存のメニューの見直しから始めていきたい」「味が落ちないなら、アレルギー対策も含めてヴィーガンで対応していくなどを考えていきたい」などの声が上がり、また終了後は質問も多く飛び交い、熱気を帯びたまま120分のセミナーは終了しました。尚、今後も公益社団法人鹿児島県観光連盟としては食の多様化を推進していくとのことです。