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東京ヴェルディのアルハン選手

2022年春、インドネシアのサッカー選手であるアルハン選手東京ヴェルディに加入した公式発表の直後、インドネシア現地及び日本在住インドネシア人の間でこのニュースが瞬く間に広がり、熱気に包まれました。

アルハン選手は、元々インドネシアの中部ジャワ・スマランを拠点とするPSISスマランに在籍し、インドネシア代表で活躍するなどインドネシア名実ともにインドネシアのサッカー界では評価が高い選手です。彼の繊細で大胆なプレーは、2020 AFFスズキカップでチームを準優勝に導き、同大会「AFF Championship Young Player of the Tournament in 2020」や「Menpora Cup Best Young Player in 2021」にも選出されました。

また、彼が加入した東京ヴェルディは、三浦知良選手、ラモス瑠偉元選手、北澤豪元選手が在籍した日本有数の名門クラブです。
東京ヴェルディ公式HP:https://www.verdy.co.jp/

アルハン選手の移籍会見の様子(2022年3月25日)

今回、私たちは、東京都稲城市にある東京ヴェルディのクラブハウス及び練習グラウンドを訪れ、アルハン選手の取材をさせていただきました。

東京ヴェルディ・クラブハウス前

取材陣も準備万端です!

東京ヴェルディ練習グラウンド

取材時は、お天気にも恵まれ、最高の桜日和の日となりました。取材陣が到着すると、アルハン選手は既にグラウンドでチームメイト・コーチ・通訳とともにトレーニングをしていました。この日は、来日直後ということもあり、チームから離れて調整メニューでコンディションを整えていました。

アルハン選手への取材

40分程のトレーニングを終え、アルハン選手への取材を開始しました。トレーニング後で疲れていたのにも関わらず、丁寧に取材にお応えいただきました。

アルハン選手は、2022年3月17日に来日しました。これが初の来日となるものの、無事に来日・チーム加入ができ、どこか安心した表情で期待に満ちていました。「チームとともに、ベストを尽くし、チームをJ1に昇格できるようクラブに貢献したい」と力強くお話しいただきました。

インタビューはソーシャルディスタンスを取って実施

日本のクラブチームでプレーをすることは、日本語でのコミュニケーションが避けられず、日本語をこれから勉強していくアルハン選手にとってチャレンジングかつ成長できる機会ともなります。「今は日本語が話せないですが、コミュニケーションはとても大切なので、チームメイトとうまく話せるように日本語を頑張りたいと思います。」と意気込んでいました。

ムスリムとしての日本の環境

アルハン選手はまだ来日して間もないため、コロナ禍以前、どのくらい日本ではハラールレストランが増え、礼拝場所も数多く設置されてきましたかをお話ししました。

また、アルハン選手は日本のハラール料理について、「寿司やラーメンなどの日本の料理はインドネシアでも有名ですが、いつか本場のハラール日本料理を味わってみたいです。もし時間があれば、富士山も行ってみたいです。」と笑顔で答えてくれました。

日本への期待

世界で活躍するアスリートとして、どこにいても応援してくれるサポーターの存在は不可欠です。それに加え、ムスリムとしてアルハン選手は、日本でハラール料理や礼拝場所が増えるのを心待ちにしています。

彼は、日本のムスリムを取り巻く環境について、こう述べています。
「日本に暮らすムスリムは数多くいるので、ハラール料理や礼拝場所の重要性は非常に高いです。モスクは礼拝するだけの場所ではなく、人々の交流の場、祝祭などを祝う宗教行事の場です。ムスリムフレンドリーのサービスが増えることで、日本在住のムスリムも住みやすくなるでしょう。」

アルハン選手、東京ヴェルディの関係者の皆様、ご協力ありがとうございました。お礼申し上げます。

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