グローバルコーヒーチェーンとして知られるブルーボトルコーヒーが、プラントベース対応に大きく舵を切りました。同社は、2021年初頭より実証実験を実施し、カリフォルニア州の3店舗で「オーツミルクオプション」の提供を開始しました。
実験開始後3か月で牛乳の注文量が8%減少し、 5か月後にはミルクベースの飲料全体売上の75%がプラントベースミルクを占めるようになりました。この結果を元に、同社は米国内店舗の25%以上を占める南カリフォルニア全店舗にてオーツミルクオプションの提供を開始しました。
ブルーボトルコーヒーは2024年までにカーボンニュートラルを達成することを目標としており、オーツミルクの提供に限らず、サプライチェーン全体の見直しや電力やフードロスにも関心を寄せています。
なお、VegNews(世界のベジタリアン・ヴィーガン情報を発信するWEBメディア)によると、スターバックスのオーツミルクオプションが有料であるのに対し、ブルーボトルコーヒーは無料で提供しており、消費者の間でも賞賛されているとのことです。
また、下記の図で確認できるように、米国の植物性市場は肉よりも乳関連製品のシェアが大きく、中でも乳(ミルク)そのものを代替する植物乳が、肉よりも大きな市場となっています。今後もプラントベースミルクオプションの導入が加速していくでしょう。
【参考記事】
https://vegnews.com/2021/11/blue-bottle-oat-milk-california
著者
山崎寛斗(やまざき・ひろと)
プラントベースジャパン株式会社 代表取締役
「プラントベースで日本と世界を繋ぐ」をテーマに事業を展開。 海外のプラントベース企業の日本誘致や訪日ベジタリアン向けメディアなどの事業を手掛ける。 著:東京食素!美味蔬食餐廳47選、關西食素!美味蔬食餐廳55選、東京および関西のベジタリアンガイドブックを台湾で販売中。
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