ラーメン界の新潮流

先日テレビのある情報番組で訪日外国人客に人気のメニューが紹介されていました。内容は寿司よりもラーメンが人気で、特にとんこつラーメンが人気だという内容でした。番組ではラーメンイベントや街の店舗でインタビューを行い、訪日外国人客の好みやコメントについて8分以上取り上げました。

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その中で弊誌が注目したのは「東京(での)外国人に人気のラーメン店ランキング」でした。こうしたランキングは常に変動するものですが、興味深かったのはラーメンの種類です。1位から5位までのうち4店がとんこつラーメンで、1店がヴィーガンラーメン(T’sたんたんグランスタ東京店)だったのです。味噌でもなく醤油でもなく塩でもなく、しかも4位という高順位でヴィーガンラーメンがランクインしていたのでした。

この結果は、日本における食文化の多様性の拡大と、訪日外国人客の食の選択肢が拡大していることを示しています。ヴィーガンラーメンが高い評価を受けたことは、動物性食品を避けるライフスタイルが日本でも広まりつつある兆候であり、特に訪日外国人客が求める新しい食体験として受け入れられていると言えるでしょう。今後、ヴィーガンラーメンがさらに多くのラーメン店のメニューに加わり、ラーメン文化の新たな一面を形成していくことが期待されます。

(フードダイバーシティ株式会社・横山)

著者

横山 真也
フードダイバーシティ株式会社 共同創業者
キャリアダイバーシティ株式会社 共同創業者
ヨコヤマ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役
日本と海外での複数の起業が評価され、16年シンガポールマレー商工会議所から起業家賞を受賞(日本人初)
NNA ASIA経済ニュースコラムニスト
著書に「おいしいダイバーシティ~美食ニッポンを開国せよ~」(ころから株式会社)
ビジネス・ブレークスルー大学経営学部および東洋大学国際学部 非常勤講師