紙というアイテムに秘められた奥深さを知る
今回ご紹介するのは、愛媛県の四国中央市にある「四国中央市紙のまち資料館」です。古くから極めて良質な紙を生産する町として名高く、紙製品出荷額全国1位という実績も持つ四国中央市。そこに存在するこの資料館は、まさに名実共に「紙のまち」であるからこそ実現できる、紙にまつわる様々な知識や展示品が集結したスポットです。紙という日常的なアイテムに、とてつもなく深い文化が根付いていることを楽しく学べるこの場所は、愛媛の中でも随一にオンリーワンな資料館となっています。
※新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関する各施設のガイドラインや、営業時間等の変更がなされているところもありますので、ご注意ください。
四国中央市で育まれる、麗しくユニークな紙の文化
四国中央市はティッシュペーパー「エリエール」の大王製紙、ベビー用品「ムーニーマン」などを生産するユニ=チャームといった重要な紙関連会社が多数あり、伊予和紙と呼ばれる手すきの和紙、水引といった伝統工芸品も作り出されるなど、紙の文化が大いに発展している町です。
この資料館でまず目を惹くのは、その水引工芸の数々です。伝統工芸士の方々が手掛ける、色とりどりの水引が織り成す力作の展示はとても麗しくユニーク。文化としての充実度を大きく感じさせてくれます。
紙のまち資料館
四国中央市は製紙の街
いろんな紙の展示が有ります pic.twitter.com/886ZO2hnvV— しもさん @りんご県民 (@simor700) August 8, 2021
その繊細さに見入ってしまう、手すき和紙の世界
工芸品の展示として、手すき和紙の展示も素晴らしく充実しています。四国中央市で作られている和紙は通称「伊予手すき和紙」と呼ばれ、この町でこつこつと生産され続ける重要な品となっています。どこまでも繊細な美しさが一枚一枚に宿る和紙の展示は、眺めれば眺めるほどにとても印象的な世界。加えて資料館の二階では、はがきを作る手すき和紙体験が随時行われています。旅の思い出に、和紙を作り上げる工程を体験してみるのも実に一興でしょう。
紙の世界は深く美しい!充実度たっぷりの資料館
その他の資料館におけるポイントとしてはこれもまた色鮮やかな折り紙による作品集、四国中央市で生産されるトイレットペーパーやキッチンペーパー、ティッシュペーパーなど多くの日用品にまつわる展示、さらに随時開催される企画展などのイベントといった風に興味深いものが多数並びます。展示のひとつひとつにはとても詳細な解説が示されており、順番に見ていくだけで紙にまつわる知識をくまなく知り尽くすことができます。
普段意識していない「紙」というアイテムの中にある、とてつもなく深く美しい世界。この資料館にてその文化を体感してみてはいかがでしょう?
「四国中央市紙のまち資料館」基本情報
住所 | 愛媛県四国中央市川之江町4069-1 |
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電話番号 | 0896-28-6257 |
入場料 | 無料 |
営業時間 | 9:00~16:00 |
休館日 | 月曜日及び祝日の翌日・年末年始(12/29~1/3) |
ホームページ | https://www.city.shikokuchuo.ehime.jp/site/kaminomachi/ |
交通アクセス
※以下のリンクをご参照ください
交通アクセス|四国中央市紙のまち資料館
https://www.city.shikokuchuo.ehime.jp/site/kaminomachi/3605.html