江戸時代の面影残る街並み
日本のほぼ中心部の中央南アルプス南端に位置する岐阜県中津川市馬籠(まごめ)。水田や山林が広がるのどかな風景が気持ちを落ち着かせてくれるこの場所に「馬籠宿(まごめじゅく)」があります。江戸時代に参勤交代などで多くの人が行き交った中山道(なかせんどう)にある宿場町です。
街の中の道には石畳が敷いてあり、古い建物がノスタルジックな風景を作り出しています。宿泊施設はもちろん、お土産屋さんやお食事処も軒を並べ、レトロ感たっぷりで日常を忘れさせてくれる空間がそこにはあります。
馬籠宿の歴史
江戸時代、徳川家康が全国支配のために江戸の日本橋を中心に、各地を結ぶ5つの街道を整備しました。東京→神奈川→山梨→長野に至る「甲州街道(こうしゅうかいどう)」、東京→埼玉→茨城→栃木→福島に至る「奥州街道(おうしゅうかいどう)」、東京→埼玉→茨城→栃木に至る「日光街道(にっこうかいどう)」、東京→神奈川→静岡→愛知→三重→滋賀→京都に至る「東海道(とうかいどう)」、そして、東京→埼玉→群馬→長野→岐阜→滋賀→京都に至る「中山道(なかせんどう)」が五街道と呼ばれる江戸時に整備された主要街道です。
中山道は1694年(元禄7年)に完成し、道中には69もの宿場が設けられています。東京から数えて43番目の宿場町としてあるのが馬籠宿になります。参勤交代などで多くの人々が行き交い、馬籠宿も宿屋やお食事処などが軒を連ねて賑わっていました。その賑わいをそのままに、当時の面影を残したまま観光地としても、今なお賑わっている宿場町です。
県の文化財に指定されている島崎藤村の生家
明治から昭和にかけて活躍した日本の文豪の島崎藤村(しまざきとうそん)はここ馬籠宿の出身です。詩人であり小説家でもある島崎藤村は、自然主義文学の先駆けである「破戒」を始め、「若菜集」や「春」、「千曲川のスケッチ」など数々の代表作を生み出しました。その島崎藤村の生家が藤村記念館として馬籠宿にあります。
生家は明治28年の火災で焼失しましたが、地元住民や家族の勤労奉仕により昭和22年に建築家谷口吉郎博士設計によって「藤村記念館」として建て直されました。島崎藤村にまつわる5000点もの資料が長男によって寄贈されています。昭和30年には「島崎藤村宅跡」として県の史跡として指定されています。
アイスキャンドルが光り輝き道を照らす「木曽路氷雪の灯祭り」
中山道は昔、街道が長野県の一部と岐阜県中津川市の一部の県境を木曽地方を通ることから、木曽街道または木曽路とも呼ばれていました。木曽地方の中山道では年に一度、「木曽路氷雪の灯祭り」が開催されます。
手作りのアイスキャンドルや雪像などを使って明かりを灯し、木曽路内の宿場を幻想的に照らし出します。地区ごとに開催日が異なり、合わせて約一週間ぐらいの期間に渡って開催されています。雪の積もった日など特にその美しさが際立ちます。各場所でも雰囲気が全く異なり、開催期間中に複数場所を訪れる観光客も多くいらっしゃいます。
昔ながらのノスタルジーな特別な空間を馬籠宿で味わってみてください。
住所 | 〒508-0502 岐阜県中津川市馬籠4300-1 |
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Tel | 0573-69-2336(馬籠観光協会) |
アクセス | ・公共交通機関 JR中津川駅から北恵那交通バス馬籠線 約25分「馬籠」下車 ・車 中央自動車道中津川ICより約20分。 国道19号松本・木曽方面へ「沖田」交差点を右折。県道7号を直進、案内看板を左折。 |
ホームページ | https://kiso-magome.com/ |
岐阜県にあるハラールレストラン
福全寺蕎麦
近年、岐阜県を訪れる外国人観光客が増えつつあり、ムスリムの方にも気兼ねなくお食事を楽しんでもらおうと礼拝室を設けています。ハラールメニューはもちろんのこと、ヴィーガンにも対応したメニューも揃えています。味にもこだわり美味しいと評判になり多数の芸能人も訪れています。
住所 | 〒509-4234 岐阜県飛騨市古川町壱之町10-1 |
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Tel | 0577-73-3340 |
営業時間 | 10:30- sold out |
定休日 | 火曜日 |
Halal Gourmet Japan | http://www.halalgourmet.jp/ja/restaurant/266854 |
馬籠宿周辺の宿泊施設情報
古民家をリノベーションした施設が多く、満足度の高い物件が多いです