求められる世界標準での対応

食の多様化を支援するフードダイバーシティ株式会社の横山です。

前回の米国編に続き、今回はアセアン編をお送りします。アセアンは日本よりも早くコロナ禍を脱して観光客誘致を始めていました。日本以上に外貨の獲得に熱心で、それはフードダイバーシティ対応にも表れています。

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さまざまな食のオプションは標準、海外レストランのメニュー事例(米国編)

シンガポールのレストランです。メニューのトップにアイコンが付されています。ヴィーガン、グルテンフリー、オニオンとガーリック抜きの3つが示されています。こうしたレストランでは食物アレルギーにも対応しているのが通常です。

バンコク(タイ)のホテルのレストランでは、ハラールがデファクトになっています。「豚以外は全てハラール認証品」とのこと。豚を食べたい方は「豚入り」表記のメニューを、ベジタリアンを食べたい方は肉が入っていないメニューをどうぞという、シンプルで分かりやすい対応となっています。

番外編としてチャンギ空港(シンガポール)をご紹介しましょう。どこにハラールレストランがあるか、緑のアイコン(MUIS: シンガポールのハラール認証期間)で示しています。24時間営業のお店も多いので、旅行者には安心です。

米国と同様にアセアンでも、多様性に対応したオプションの提供に力を入れていることがわかります。

著者

横山 真也
フードダイバーシティ株式会社 共同創業者
キャリアダイバーシティ株式会社 共同創業者
ヨコヤマ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役
日本と海外での複数の起業が評価され、16年シンガポールマレー商工会議所から起業家賞を受賞(日本人初)
NNA ASIA経済ニュースコラムニスト
著書に「おいしいダイバーシティ~美食ニッポンを開国せよ~」(ころから株式会社)
ビジネス・ブレークスルー大学経営学部および東洋大学国際学部 非常勤講師