堂々たる「琉球王国最高の聖地」
今回は沖縄の「斎場御嶽(せーふぁーうたき/サイハノうたき)」をご紹介します。
沖縄県南城市知念に遥か古来より存在している斎場御嶽。御嶽(うたき)とは南西諸島に広く分布している「聖地」の総称で、琉球王朝時代には国家的な儀式が行われてきた神聖なる場です。
沖縄有数の観光名所にして、「琉球王国最高の聖地」として現在も多くの注目を集める史跡です。
※新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関する各施設のガイドラインや、営業時間等の変更がなされているところもありますので、ご注意ください。
六つの「イビ(神域)」を巡る
斎場御嶽には「イビ(神域)」と呼ばれる拝所が六つ存在し、すべてを巡る所要時間はゆっくり歩いて一時間ほどになります。
五・六番目の拝所「三庫理(さんぐーい)」と「チョウノハナ」の前から見る景色は斎場御嶽のシンボル的な景観。二つの巨大な岩が支え合い三角形の空間を作り出しており、神秘的な風格に深く見入ってしまいます。
また周囲の森林は沖縄本島南部におけるもっとも優れた森林の一つで、シダ植物やラン科植物などに貴重なものが多く確認できます。
世界遺産としても浸透する名所
斎場御嶽はその文化的価値を世界的にも認められ、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。
国の史跡、沖縄県指定名勝にも指定されており、御嶽内で出土した陶磁器と勾玉などは「沖縄県斎場御嶽出土品」の名称で国の重要文化財(考古資料)に指定されています。
国の大きな行事も行われた聖地
琉球最高神女である聞得大君(きこえおおきみ)の就任式である「御新下り(おあらうり)」がこの地で行われていることも、斎場御嶽の重要さを表します。
聞得大君は国の祭祀をまとめる重要な役割であり、王族の女性がその地位に就きます。首里城から出発し、南風原・与那原・佐敷を経由して斎場御嶽に着くまでの各地方の神役(かみやく)たちが参列する、国の大きな行事でした。
現在も聖地巡拝の習慣を残す東御廻り(あがいうまーい)の聖地として、多くの参拝客が絶えることなく訪れ続けています。
「斎場御嶽」基本情報
| 住所 | 沖縄県南城市知念久手堅539 |
|---|---|
| 電話番号 | 098-949-1899 |
| 入場料 | 大人 300円 小人(小・中学生)150円 6歳以下 無料 |
| 営業時間 | 3月〜10月 9:00~18:00 11月~2月 9:00~17:30 |
| 休館日 | 旧暦設定のため毎年変動しますので、随時ホームページ等でご確認ください |
| ホームページ | https://okinawa-nanjo.jp/sefa/ |
交通アクセス
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交通アクセス|斎場御嶽
https://okinawa-nanjo.jp/sefa/access/