フォトジェニックな場として再注目
今回は熊本の「八角トンネル」をご紹介します。
かつて熊本市内にて稼働していた「熊延(ゆうえん)鉄道」の遺構のひとつである八角トンネル。この路線は昭和39年に廃線となりましたが、周辺の自然も相まった神秘的な風景がフォトジェニックな場所でもあり、近年多くのカメラ愛好家や観光客が訪れているスポットです。
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今も残り続ける、貴重な産業遺構
熊延鉄道は、戦前・戦後の時期にかけて熊本市の南熊本駅から下益城郡砥用町(現・美里町)の砥用駅までを結んでいた路線です。
自然豊かな森の中に突然現れる人工物の姿はとても不思議な趣で、SNSを中心に話題を集める場所にもなっているのです。
八角形のユニークな形状が印象的
このトンネル最大の特徴は、世にも珍しい八角形の断面。落石除けとして作られたというそのユニークな形状は、筒状ではなく八角形の洞門がたくさん並んでいるという構造。眺めるほどに独特な雰囲気を感じさせます。
落石除けとしては不完全な形になった理由としては建設費削減のためとする説が有力ですが、なぜ八角形なのかなど、形も構造も未だ謎ばかりの遺構です。
労力と歳月が滲む、新たな観光スポット
熊本市から宮崎県延岡市までを繋げる計画であったことから「熊延鉄道」と名付けられたこの路線。線路が延びることは叶わずでしたが、28.6キロメートルという距離を50年近く保ち、多くの人々と貨物を運ぶ、なくてはならないものとして機能しました。
当時の人々の労力、連綿と続く歳月とともに、今新たな形で注目されるスポットとなっています。
「八角トンネル」基本情報
| 住所 | 熊本県下益城郡美里町小筵 |
|---|---|
| 電話番号 | 0964-47-1111 |
| ホームページ | https://kumamoto.guide/spots/detail/12198 |
交通アクセス
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