綺麗な黒石の玉砂利が印象的な景勝地

今回ご紹介するのは大分の「黒ヶ浜」。ここは普通の砂が集まった海辺とは異なり、浜辺には綺麗な黒石の玉砂利が敷き詰められています。
古くから景勝地として名高いこの海浜は江戸時代から紀行文や地誌に多く紹介され、当時の版画や絵にも描かれています。現在に至るまで地域の人たちによってその景観を守られている素敵な観光スポットなのです。

※新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関する各施設のガイドラインや、営業時間等の変更がなされているところもありますので、ご注意ください。

長年の満ち引きが作り出した美しい磯海岸

黒ヶ浜は大分市東部、佐賀関半島の先端部に近い南岸の大黒地区にあり、沿岸の特別な「ビシャゴ岩」とともに人々が訪れ続ける場所です。
黒ヶ浜の黒石の多くは蛇紋岩(じゃもんがん)によるもので、長年の波による研磨によって円礫(えんれき)となった蛇紋岩が、約350メートルにもわたる美しい磯海岸を作り出しています。

優れた自然が様々な名誉とともに守られる

蛇紋岩の円礫が海浜を成している海はとても珍しく、その優れた自然の風景を保護するため、日豊海岸国定公園区域(環境省)や「日本の渚・百選」にも選定されています。
加えて2023年には、黒ヶ浜の南側にあるビシャゴ岩とともに「国の登録記念物」にも登録。近年、ますますその特別な環境が支持され、大切に守られているのです。

伝承も有名な「ビシャゴ岩」にも注目

ビシャゴ岩は黒ヶ浜の南の岩礁帯にある大小2つの岩からなり、船の航行の安全を見守る海女の黒砂(いさご)と真砂(まさご)の二神の伝承から「姉妹岩」とも呼ばれます。
全体を眺めてみると、海の歴史も深く刻まれて黒く光る海浜が、打ち寄せる白波との対比や黒石がカラカラ鳴る波音とともに、印象深く心に残ります。黒石は文化財保護のため持ち帰りは厳禁となります。ご理解とご協力の上、素晴らしい海の景色を楽しんでください。

「黒ヶ浜」基本情報

住所 大分県大分市佐賀関
ホームページ https://www.city.oita.oita.jp/o204/bunkasports/rekishi/kurogahama.html

交通アクセス

※以下のリンクをご参照ください

交通アクセス|黒ヶ浜
https://www.city.oita.oita.jp/o204/bunkasports/rekishi/kurogahama.html